沖縄コロナ新規107人 県、制限緩和など議論へ

 沖縄県は19日、10歳未満から80代の107人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。直近1週間の新規感染者数は1376人。県が、緊急事態宣言に伴う経済活動の制限を段階的に緩和するとした、直近1週間の1日平均の感染者数200人の基準を下回った。県は、状況を注視しながら近く対策本部会議を開き、制限緩和や宣言解除の見通しなどを議論する。

 緊急事態宣言に伴う経済活動について、県は直近1週間の1日平均の感染者数が100~200人程度となった場合に、段階的に制限を緩和する方針を示している。19日の直近1週間の1日平均の感染者数は196.57人となった。

 一方、宣言解除の目安として、県は独自の1日平均の感染者数の基準に加え、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が示した、重症や中等症の感染者数が減少傾向にあることなどもクリアする必要があるとしている。県感染症対策課の嘉数広樹課長は19日、重症者数は「下げ止まっている」と説明。病床占有率についても「以前に比べるとまだ高い。シルバーウイークの影響を勘案すると、もっと落としていかないといけない」と述べた。

 19日の新規感染者107人の年代別は20代22人、40代21人、30代17人、10代16人、10歳未満15人など。10歳未満から30代までの若年層は全体の65%を占める。

 推定感染経路が判明しているのは53人で、内訳は家庭37人、職場と友人・知人各6人、施設内とその他各2人。

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