“窮地” の中国サッカー界 救世主として「新疆ウイグル自治区選手」待望論も…立ちはだかる壁

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多くの帰化選手が選ばれているサッカー中国代表(ロイター)

中国でサッカー界発展の救世主として〝新疆ウイグル自治区選手〟に対する待望論が上がっている。

中国サッカー界では代表チームがカタールW杯アジア最終予選で連敗スタートとなり、国内リーグも破産するクラブが相次ぐなど、将来を危惧する声が高まっている。

そうした中で、中国選手のレベルを大きく飛躍させる存在として新疆ウイグル自治区出身の選手に注目が集まっている。

中国のスポーツを扱うサイト「予東小球迷」は「中国サッカーの未来はどこにあるか。新疆ウイグル自治区の選手がいい選択肢になるかもしれない」と指摘。「新疆サッカーは近年急速に上昇し、どんどん多くの選手が中国のトップリーグのキャンプに参加している」とその躍進ぶりを説明した。

その顕著な例として、最近行われたU―20世代の全国選手権の結果を挙げて「新疆ウイグル自治区U―20チームが決勝に進み、2位になった」と実績も残すようになった現状を強調する。

これまで同地区の選手に対する育成は本格的に行われていなかったが、近年になって活発に投資がされるようになった。「新疆サッカーは開発されていない豊富な鉱物資源のようなもので、開発も探求もされていなかった」と同メディア。そして「新疆ウイグル自治区の選手のハードワークは他地域の選手とは比較できないほどだ。イランなど中東のチームのようなスタイルを持っており、非常にタフなプレーをする」とその能力の高さを称賛した。

ただ、同地区では長年独立運動を巡って中国政府と対立しており、最近も人権侵害問題が世界から警告されるなど緊迫した状況が続いている。中国のクラブチームではプレーできても、代表入りは難しいのが現状だ。それでも「将来、新疆ウイグル自治区のサッカーが中国の一部となることを楽しみにしている」と大きな期待を寄せた。

新疆ウイグル自治区軍団が将来的に中国代表の救世主となるのか。政治問題も絡んで大きな注目を浴びそうだ。