「当選金受け取り」「孫のお祝い」 ピンと来て詐欺被害阻止

特殊詐欺を防いだとして、2事業者に感謝状が贈られた=港南署

 特殊詐欺被害を防いだとして、神奈川県警港南署はこのほど、セブンイレブン横浜上大岡東1丁目店と三井住友銀行港南台支店に感謝状を贈った。

 セブンイレブン店員の野口理恵さん(41)は6月に60代の女性に応対。女性が「当選金を受け取るために電子マネーを購入したい」と告げたため経緯を確認。特殊詐欺を疑い、署に通報した。

 三井住友銀行の宮崎はつ美さん(54)は、8月に窓口で150万円を引きだそうとした80代女性に用途を尋ねた。女性が「孫のお祝い」と答え、焦った様子だったため不審に思い上司に相談。連携して署に通報するなどし、被害を未然防止した。

 菅野重和署長は「声掛けからさらに踏み込み行動してもらった」と感謝した。

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