2連勝を挙げたバニャイア、最終ラップでは「ファビオに接近されすぎないようにした」/MotoGP第14戦決勝トップ3コメント

 MotoGP第14戦サンマリノGPの決勝レースがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、MotoGPクラスで優勝したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、2位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、3位のエネア・バスティアニーニ(アビンティア・エスポンソラーマ)が会見に出席。レースを振り返った。
 

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:優勝

2021年MotoGP第14戦サンマリノGP フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)

「スタートがとても重要だとわかっていたから、最初から攻めたよ。僕は序盤のタイヤのグリップがよく、(リヤに)ミディアムタイヤを履くファビオ(・クアルタラロ)は後半に速いとわかっていたからね。これまでの中でも最高のスタートを切れた。1周目を終えてストレートを通過したら、サインボードに『+1.0』とあった。信じられなかった」

「タイヤを労わって走るように心がけていた。そして、最終ラップはとても難しかった。ファビオは0.4、0.5秒くらいずつ差を詰めてきていた。僕は全力を尽くし、セクター3の区間タイムではこの日のレースで最速だった。素晴らしかったよ」

「(クアルタラロが追いついてきたときには)はらはらしたよ。それに、過去にドゥカティはミサノをそれほど得意としていたわけではなかったし。ファビオがセクター1、4で速いのはわかっていた。一方、僕たちはセクター2、3が速かった。僕はただ彼に接近されすぎないように頑張った。最終ラップを完ぺきなラップにしようとしたんだ」

「(前戦)アラゴンでの優勝は、ここでもまた優勝する、というさらなるモチベーションになった。このサーキットはかなり特別なんだ。母国グランプリで、母国のファンがいるレースだからね。素晴らしい気持ちだった。チェッカー後はスローダウンしながら心の中でみんなにあいさつして、ドゥカティの観客席に行き優勝を祝った。このレースすべてがとても楽しかったよ」

■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:2位

2021年MotoGP第14戦サンマリノGP ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

「全力を尽くしたと思う。優勝だったらまた違っていたけれど、2位になってまずはうれしかった。チャンピオンシップを考えてもそうだけれど、持てる力を出し切ったから。序盤はジャック(・ミラー)とホルヘ(・マルティン)と最終ラップみたいに争った」

「そして、最終ラップは、ペッコ(※フランセスコ・バニャイアの愛称)とはちょっとだけ、離れていたね。4コーナー、5コーナーはジャックよりもペッコの方がいい走りをしていて、僕は6コーナーで交わしたかったんだけど、距離が離れていて(タイヤの)スピンもひどかった。そしてセクター3では、彼の走りに『最終ラップなのにタイムアタックのラップみたいだ』と思ったよ。そして12コーナーで、『冷静になろう』と自分に言い聞かせた。ほんとにいいレースだったし、すごく楽しんだレースでもあったよ」

■エネア・バスティアニーニ(アビンティア・エスポンソラーマ)/決勝:3位

2021年MotoGP第14戦サンマリノGP エネア・バスティアニーニ(エスポンソラーマ・レーシング)

「期待していた表彰台獲得になった。この週末、ペースがすごくよかったんだ。さらに今日のレースは特別だった。そして、(アレックス・)リンスやジャック(・ミラー)、マルク(・マルケス)といったすごいライダーたちをオーバーテイクした。信じられないよ」

「ジャックをオーバーテイクしたあと、(サインボードを見て)3位でもいいと思った。それで、終盤の6周は少しスロットルを緩めたんだ。表彰台を獲得できて素晴らしい気持ちだよ。僕たちは2019年型のバイクを走らせているけれど、レースによってはいいポテンシャルがあるんだ」

「レース中盤、僕はとても速かった。ただ、12番グリッドからのスタートというのは、そうラクなものじゃない。もっと前からスタートしていたら、優勝争いができたかもしれない、とも思う。でも、今日の3位はいい結果だよ」

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