デジタル署名の活用拡大 高校生1万人署名活動 第22期結成集会

結成集会で平和宣言を読み上げる第22期メンバー(中央)=長崎市筑後町、ホテルセントヒル長崎

 核兵器廃絶を訴える署名を募っている「高校生1万人署名活動実行委員会」は19日、長崎市内で第22期メンバーの結成集会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大で活動への制約が続く中、公式サイトやQRコードから専用フォームに記入できる「デジタル署名」の活用拡大など、思い思いのアイデアを出し合った。
 実行委は2001年に発足し、現在、本県を含む16都道府県に拡大。高校生平和大使が毎年夏、スイスの国連欧州本部に累計約200万筆の署名を届けてきたが、コロナ禍で昨年に続いて今年も渡欧できず、約10万筆が未提出という。
 結成集会には長崎市や県央地区の約20人が参加し、自己紹介や活動への意欲を発表した。第21期メンバーは、コロナ禍で街頭署名の中断を余儀なくされ、デジタル署名や会員制交流サイト(SNS)での発信を強化したことを報告した。
 第22期メンバーは今後について「それぞれが通う高校がある県内各地に出向いて署名を募る」「出身の小中学校で交流」「平和をテーマにした美術展を開く」などと提案。初参加の宮崎優花さん(15)=県立長崎西高1年=は「平和に貢献するために行動しようと思い、参加した。まず身近な場所から活動を広めたい」と話した。

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