韓国放送局「シャインマスカットは韓国が栽培技術を確立した」「日本は難しくて登録諦めた」

© 合同会社WTS研究所

韓国の大手メディアが、日本発のブドウ品種「シャインマスカット」について、栽培技術を確立させたのは韓国であると伝えた。

参考記事:韓国でシャインマスカットが値崩れか 日本への権利料無しで韓国農家が「乱獲」

韓国の老舗ニュースメディアであるYTNは19日、シャインマスカットの栽培が盛んな慶尚北道金泉を取材し、かつて巨峰やキャンベル品種が多かったものの、その圧倒的な利益差から果樹農家がこぞってシャインマスカットの栽培に移行したと報じた。

YTNの取材に対し栽培農家は、シャインマスカットの栽培で所得が「2倍近く増えましたね」とし、地域農家の「80%ほどが(シャインマスカット栽培に)変わりました」と答えている。

YTNのリポーターは、「最初に品種開発したのは日本でしたが、栽培技術が難しく、日本が品種登録をあきらめたシャインマスカット」とし、「その間、韓国が栽培と品質管理技術を確立したのです」と説明した。

画像:所得が2倍近くになったと答える農家関係者/YTN報道キャプション

これまで日本メディアなどの報道では、シャインマスカットが日本で品種開発されたものの、海外輸出を想定していなかったことから、韓国を含む海外での品種登録がされなかった結果、国際法(植物の新品種の保護に関する国際条約)に基づき6年が経過した後に、韓国でも栽培が始まったとされてきた。

ロイヤリティの支払いなしに韓国がシャインマスカットの輸出を増やしている様子をみて、これを問題視する報道もあったが、法的には「後の祭り」となってしまった。日本の報道については、韓国の農業メディアなども「韓国産の印象が悪くなる」と懸念する向きもあったほどだ。

YTNの今回の説明は、これまでの日韓の関連報道では見られなかったものある。韓国産シャインマスカットの「オリジナリティ」を強調したかったようにも解釈できるが、具体的な内容なり根拠などは報じていない。

YTNは、韓国のシャインマスカットについて、「2016年は全国的に40haに過ぎなかったの栽培面積は、最近25倍以上増えました」とし、「国内消費だけでなく、輸出も増えています」と伝えた。韓国産シャインマスカットはベトナム、シンガポール、中国などに主に輸出されており、「昨年は1年前に比べ2倍以上に増えました」と強調した。

一方で、YTNは、「産地でも糖度維持などのための厳格な品質管理が不可欠です」とし、15ブリック以下の糖度のものは、金泉では、出荷が禁止されていると伝えているが、他の韓国メディアでは、シャインマスカットの品質にバラツキが生じ始めており、価格が値崩れしているとの指摘も出ている。高価格を付けるシャインマスカット相場をみて、「乱獲」する農家がいると伝えられた。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「とにかく我が国民は大したもんだ。頭も良く利発で…しかし政治家は…」

「…俺はキャンベルが好き」

「日本品種ロイヤリティを一銭も払わず何を」

「シャインマスカットは凍らせて食べるともっと美味しいそうな」

「秋夕(旧盆)シーズンは、2キロで4万ウォン以上、4キロで8万ウォン以上払わないと甘くないよ」

「ナショナリティックなニュースだ」

「先月食べたのは15ブリックスでも一つだったが、今日食べたのは19ブリックスだった…」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

参考記事:韓国紙「外国に奪われた国産種子の復活を」「日本もシャインマスカットで目覚めた」

参考記事:韓国紙「開発は日本がし、お金は韓国が得る」 シャインマスカットの逆説で「日本政府の悩み深まる」

参考記事:韓国果樹農家、リンゴと梨は日本種が人気1位 ブドウと苺は韓国種1位も元は日本…