千鳥・かまいたちのブレイク分岐点『笑神様は突然に…』に乗った次なるコンビとは?

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天竺鼠の川原克己

現在もっとも勢いのあるお笑いコンビと言えば、かまいたちじゃないでしょうか。9月17日放送の『中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)にゲスト出演した際、レギュラー番組が秋から16本になると明かしていました。

かまいたちは昨年頃から『ポスト千鳥』と言われ、有望視されていたコンビ。本人たちも千鳥のことは意識していると、以前彼らを取材したときにお聞きしました。

山内「倒さなければいけない人で言ったら、千鳥さんのラインだと思います。僕的には千鳥さんみたいに一気に行かず、じわじわと芸人からもおもろいと認知されながら上がっていくのがいいなと思ってるんです」

2年前に取材でそう話していたのですが、今やレギュラー数は千鳥を上回る本数。本人の思惑より勢いがついてしまっているようです。

山内「この間、ノブさんに今の僕らの仕事内容を話したら、『2年前の俺らとまったく同じルートをたどっているから、そのままスキャンダルなくいけば大丈夫』と言われました。大悟さんのスキャンダルのぶん、もっと早く行ける可能性があるって(笑)」

かまいたちは2人ともスキャンダルがなかったので、まさにノブさんが言うとおりになっているのです。ノブさんがいう『仕事内容のルート』で重要な分岐点となった番組は『笑神様は突然に…』(日本テレビ)だったと言います。

千鳥は2012年に東京進出しましたが、すぐにレギュラー番組の『ピカルの定理』(フジテレビ)が終了。

その後、東京の番組にちょくちょく呼ばれましたが、大阪でウケていたことを東京でやってもウケなかったため不安を感じながらの出演でした。

しかし『笑神様は突然に…』の出演で、番組MCのウッチャンナンチャンの内村光良さんが笑ってくれたことで、東京に認めてもらえた感じがしたと言います。その頃から仕事も増えていったそうです。

かまいたちも『笑神様は突然に…」は分岐点となる大事な番組だと認識していました。

山内「『笑神様は突然に…』に僕らがはじめて呼ばれたとき、千鳥さんも『笑神様』でブレークした感じがあるので、そのときは2人で『なにか爪痕を残さないとな』ってなりました。

そのときのオープニングが港やったんですよ。それでスタッフに言わずに、いきなりバーンって海に飛び込んだら、それがウケたんです。

それで、その後に濱家も飛び込んだんですけど、それにはカメラマンさんが『いや撮れねぇだろ』って怒ってました(笑)」

濱家「僕は飛び込んで失敗しましたね。僕をのぞきこんでるスタッフの顔を見たら完全に怒ってました」

山内「それでオープニングが終わった後に体をふいてたら、音声さんが来て『ああいうことをするときは事前に言ってもらえますか? 音が録れないんで』って怒られました。でも抜群の編集で放送は、めっちゃおもろくなってたんです」

かまいたちは『笑神様は突然に…』で見事爪痕を残し、千鳥のルートに乗りました。そして次にこのルートに乗ろうとしているのが、かまいたちと同期のコンビ・天竺鼠なんです。

ボケの川原克己さんはナスのかぶりものをかぶって泣いているのかと思ったら、突如「眠た~い!」と叫ぶシュールなボケを連発するキャラ。その才能は芸人から一目置かれる存在です。

ツッコミの瀬下豊さんは、今年に入って『アイアム冒険少年』(TBS系)で「死ぬこと以外NGなし!」と言い放ち、体を張りまくるキャラ『セシタマン』として登場。SNSでトレンド入りするほどの大反響を呼びました。

しかし、彼らは徐々に露出を増やしているもののブレークするまでに至っていません。以前2人を取材させてもらったときも「10年前からネクストブレーク芸人と言われています」と自虐的に明かしていたのです。

そんな彼らが、ついに分岐点となる番組『笑神様は突然に…』(9月19日放送)に出演しました。

天竺鼠はロケの実力を競い合う企画「若手芸人ロケバトル」に挑み、内村さんから「天竺鼠、俺、笑っちゃったな」と最高のコメントをもらっていました。

内村さんが笑ってくれたことで東京に認めてもらえた感じがしたと千鳥が言うように、これで天竺鼠も認めてもらえたのではないでしょうか。

彼らには千鳥のルートに乗って、さらなる活躍を期待したいです。

インタビューマン山下

1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している