中国で有数の民間航空大学が創立70周年を迎える

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【天津(中国)2021年9月20日新華社=共同通信JBN】中国北部の港湾都市・天津に本拠を置く同国有数の民間航空大学である中国民航大学(Civil Aviation University of China、CAUC)は、9月25日に創立70周年を祝う。

CAUCはこれまでの70年で、中国の民間航空の人材訓練ならびに科学技術革新の拠点として、そして勢力として発展してきた。中国の民間航空人材の揺り籠として知られるCAUCは、民間航空分野における国際文化交流のプラットフォームであり、科学技術研究の拠点でもある。

CAUCは民間航空の監督機関、現地政府、教育省が共同創立し、現在は2万8000人の学生を擁し、航空教育・訓練用の航空機を75機、航空機保守訓練用の航空機を22機保有している。

CAUCはICAO TRAINAIR PLUSプログラムの正会員でもある。このプログラムは中欧航空工学学院(Sino-European Institute of Aviation Engineering)とGroup des Ecoles Aeronautiques et Spatiales(GEA)が共同で創設したもので、フランス人技術者の教育モデルを体系的に採用している。このプログラムは2016年に、中国とフランス両国による大学間協力の優れたプロジェクトとして評価された。

CAUCは航空機の安全性と耐空性、空域の計画と運用の安全性、将来の空港とインテリジェント機器、一般航空とセキュリティー、環境と民間航空の持続的な開発における科学技術革新に焦点を当て、国家戦略的な科学技術力の構築を目指している。

また、国産の大型航空機、エンジン、スマート民間航空の開発に関する科学技術サポートを強化し、産業の発展に関連する中核技術を飛躍的に向上させ、民間航空の主要分野における技術基準の開発に努める取り組みも行われている。

ソース:CAUC