今夏の東京五輪で平塚市を事前キャンプ地としたリトアニアとの絆を五輪後につなげようと、同国の駐日全権大使の妻ラサ・バルブオリエネさんが母国の家庭料理のレシピをまとめた料理本を発行した。29日から平塚市内の公民館などで無料配布する。
料理本「リトアニアのおうちごはん」はA4判60ページで、同市と地元住民らでつくる「ひらつかリトアニア交流推進実行委員会」が5千部を発行。同市は2016年に同国とホストタウン協定を結び、リトアニア料理のフェアを開催するなど、市民レベルでも食を通じた交流を深めてきた。
ラサさんは18年に夫のゲディミナス・バルブオリスさんの大使赴任に伴って来日。料理好きだったことから、実行委の呼び掛けに応じて在日リトアニア人の前川ダイバさんとともに平塚市内で料理教室を開催するなど、両国の交流に一役買った。
大使夫妻は9月で離任し帰国することから、「おうちごはん」は両国の食の交流の集大成。