事務所移籍で注目株に躍り出た笠松将

WOWOWと米国の定額制動画配信サービスHBO maxが、総制作費88億をかけて共同制作するドラマ「TOKYO VICE」の追加日本人キャストが、このほど発表された。

同ドラマは、84年から89年まで放送された人気テレビドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」や06年の映画「マイアミ・バイス」で知られるマイケル・マン監督(78)が、エグゼクティブ・プロデューサーを務め、第1話を監督。

ドラマは全8話で、東京で警察担当の新米記者として赴任したジェイクが、特ダネを執拗に求めて危険な裏社会へと踏み込んでいく様を描く。

すでに、主人公のジェイクを米俳優アンセル・エルゴート、敏腕刑事の片桐役を渡辺謙、ジェイクの先輩記者・丸山詠美役を菊地凛子が演じることが発表されていた。

新たに発表されたキャストのうち、伊藤英明は自らの立場を利用して暗躍する刑事宮本、笠松将はヤクザ組織千原会の一員の佐藤、山下智久は人気No・1カリスマホストのアキラを演じる。

その中で、笠松は『東京に来てからの僕は、真っ暗な道をゴールを知らないで、フルマラソンをしているような生活でした。その道の途中、いろんな人たちに助けられながら今も走り続けています』などとコメントを寄せ、これまで苦労したことを伺わせている。

愛知県生まれの笠松は、高校2年生の時に地元である名古屋でスカウトされたことがあり、高校卒業後、18歳で上京。20歳頃まで飲食店でアルバイトをしながら、映画のエキストラに応募する日々。13年に俳優デビューを果たしたが鳴かず飛ばず。

2017年、事務所を退社してオダギリジョーらが所属する鈍牛倶楽部に所属。すると、2019年、連続ドラマ、映画出演数18本で20代男優1位に輝き、昨年1月、「花と雨」で長編映画初主演を果たし、大手事務所ホリプロに移籍した。

「1月期のドラマ『君と世界が終わる日に』(日本テレビ)で共演した同じ事務所の竹内涼真と意気投合。竹内と一緒にバラエティー番組に出演するなど、徐々に顔が売れて来た。注目株に躍り出たので、さらなるブレークが期待される」(芸能記者)

公開中の映画「君は永遠にそいつらより若い」にも出演している。

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