【K―1】石井慧 苦戦の末に初参戦初勝利「けさ宇宙人を、一昨日カッパを見た」

判定勝ちを喜ぶ石井慧(左)。右は愛鷹(東スポWeb)

立ち技格闘技「K―1 WORLD GP 2021 JAPAN」(20日、横浜アリーナ)で、K―1ルール初挑戦となったMMAファイターの石井慧(34)が、愛鷹亮(31)に延長の末に判定勝ちをつかんだ。

元北京五輪柔道男子金メダリストは、進化を求めて立ち技ルールへの挑戦を決断。この日のK―1ルールデビュー戦では元AKB48・SKE48の佐藤すみれの夫でもある愛鷹と対戦した。

1Rは相手の蹴りを裁きながら前に出て、左のローとミドルキックをヒットさせることに成功。さらに右フックを顔面に当ててグラつかせ、左のハイキックを放つ場面もあった。2Rも接近戦を仕掛けるも、互いに決定打は許さなかった。

最終3Rも積極的に前に出た石井は左フックとアッパーをヒットさせ、ローキックでのダメージに耐えながら前に出た。結果は判定にゆだねられたが、1―0でまさかの延長戦に突入。両雄、気力を振り絞りながらの戦いとなったが、石井は手を止めずに殴り、さらにローキックで相手をグラつかせるなどして判定3―0で勝利した。

試合後、石井はマイクを持ち「無事に勝ててよかったです」と安どの表情。さらに「12月4日大阪大会、地元大阪でぜひ試合やりたいです。よろしくお願いします!」と、エディオンアリーナ大阪大会への参戦を熱望した。K―1について「特別ですよね。小さいころから見ていましたし。ミルコ(クロコップ)もK―1のことを『自分の魂だ』と言っていましたから。特別な場所です」と話した。

また、相手のローキックに関しては「けさ宇宙人を見たんですけど、その時に『ローキックに気をつけろ』って言われたんです。あ、それと一昨日、目黒川でカッパも見て…(以下略)」と様子がおかしかった。

また、最後に石井の練習仲間でもある〝バカサバイバー〟こと青木真也も「IGFの奥田さんにバトンをつなげましたね」と祝福のコメントを出している。

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