【野球】連日の二桁安打、投手陣の好投で連勝スタート 東大②

9月20日(月)東京六大学野球秋季リーグ戦 東大2回戦 @明治神宮野球場

渡部遼が3安打2打点1盗塁と存在感を発揮

前日16安打15得点で大勝発進した慶大が、連勝をかけて東大との第2戦に臨んだ。2回、2死二、三塁から渡部遼人(環4・桐光学園)が右中間を破る適時三塁打を放ち2点を先制すると、続く福井章吾(環4・大阪桐蔭)も適時打を放ち、この回3点を先行する。6回には代打・綿引達也(商4・慶應)が右翼席にソロ本塁打を放ち追加点を挙げた。投げては先発・増居翔太(総3・彦根東)から橋本達弥(環3・長田)への継投で東大打線を3安打1失点に抑え、春秋連覇に向けて連勝スタートを切った。

東大	0	0	0	0	0	0	0	0	1	1
慶大	0	3	0	0	0	1	0	0	0	4

東大バッテリー:●奥野、西山、小宗-松岡泰

慶大バッテリー:○増居、橋本達-福井

慶大本塁打:綿引1号ソロ(6回)

◆慶大出場選手

1	[8]	渡部遼人(環4・桐光学園)
7	萩尾匡也(環3・文徳)
2	[2]	福井章吾(環4・大阪桐蔭)
3	[3]	廣瀬隆太(商2・慶應)
4	[9]	正木智也(政4・慶應)
5	[5]	下山悠介(商3・慶應)
6	[7]	若林将平(環4・履正社)
R	上田寛太(商4・郡山)
7	橋本典之(環4・出雲)
7、8	新美貫太(政4・慶應)
7	[4]	古川智也(環3・広島新庄)
8	[6]	朝日晴人(環3・彦根東)
9	[1]	増居翔太(総3・彦根東)
H	綿引達也(商4・商)
1	橋本達弥(環3・長田)

春秋連覇、そして大学4冠へ向けて連勝発進を切りたい慶大の先発は、全日本大学野球選手権で最優秀投手賞に輝いた増居。対する東大は、春の法大2回戦で先発し、勝利の立役者となった奥野雄介(文4・開成)が先発のマウンドに上がった。

増居は6回無失点と好投

試合が動いたのは2回、先頭の若林将平(環4・履正社)が四球を選び、朝日晴人(環3・彦根東)の安打などで2死二、三塁のチャンスを作る。ここで1番・渡部遼が右中間をライナーで破る当たりを放ち、快足を飛ばして三塁へ到達すると、続く2番・福井も中堅にはじき返し、この回3点を先制する。

しかしその後は、東大先発・奥野、2番手・西山慧(工3・土浦第一)の前にチャンスを作るも追加点を奪えない展開が続く。それでも慶大先発・増居が6回2安打無失点の好投で反撃を許さず、試合は後半戦に突入する。

笑顔でベースを一周した綿引

待望の追加点は6回、先頭の代打・綿引が初球を振り抜くと、打球は右翼席へ。リーグ戦初本塁打となるソロ本塁打を放ち、4点目を加えた。7回からは2番手・橋本がマウンドへ上がる。最終回に自らの悪送球で1点こそ失ったものの、3回を1安打に抑える好投を見せ、リードを保ったままゲームを締めくくった。

リーグ戦自己最長となる3回を投げ切った

好調な打撃陣が連日の2桁安打を記録し、投手陣も2試合18イニングを2失点にまとめる活躍と投打がかみ合った慶大は、東大に連勝し最高のスタートを切った。次戦は昨季3位の明大と激突する。第1戦は難敵・竹田祐(4年)の先発が予想され、昨季リーグトップのチーム打率を誇る打撃陣にも注意を払う必要がある。序盤に先制し、強力投手陣の継投で逃げ切る得意の形に持ち込みたいところだ。

(記事:宮崎秀太、写真:林亮佑)

◆打撃成績

渡部遼	四球	右中3②	右安	中安	左飛
萩尾
福井	空三振	中安①	捕ゴロ野選	左飛	四球
廣瀬	三ゴロ	遊ゴロ	中飛	左安	右飛
正木	四球	二飛	遊飛	三ゴロ	中安
下山	二ゴロ	中安	中飛	中飛	四球
若林	四球	二飛	三ゴロ失
上田
橋本典	四球
新美	三ゴロ
古川	一邪飛	左2	二ゴロ	遊ゴロ
朝日	右安	空三振	空三振	左飛
増居	投犠打	捕邪飛
綿引	右本①
橋本達	遊ゴロ

◆投手成績

増居	6	23	96	2	7	2	0	0
橋本達	3	11	35	1	1	2	1	0

◆選手コメント

渡部遼人(環4・桐光学園)

接戦でしたが、守備・攻撃共に粘り強く戦えたと思います。また、1番打者としての仕事を果たすことができたかなと思います。次戦も難しい相手ですが、自分のできるプレーを最大限発揮できるように頑張ります。

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