【K―1】野杁正明がウエルター級トーナメント優勝!海外選手との〝世界戦〟を熱望

最終第3Rで安保を仕留めた野杁(東スポWeb)

立ち技格闘技「K―1 WORLD GP 2021 JAPAN」(20日、横浜アリーナ)での第2代ウエルター級王座決定トーナメントで、野杁正明(28)が圧巻の優勝を果たした。

野杁は1回戦でアラン・ソアレスを、準決勝で寧仁太・アリをKOで下し決勝に進出。1回戦でFUMIYAを、準決勝で松岡力をKOで下してきた安保瑠輝也(25)と対戦した。

優勝本命と言われた2人による〝新旧怪物対決〟が実現。1ラウンド(R)から惜しみなく鋭い攻撃を出し合い、野杁はカーフキックをふくらはぎにヒットさせて破裂音を響かせる。安保からはサイドキックやパンチで反撃されたが冷静に対処した。2Rは安保の二段蹴りをさばきつつ正確なパンチを顔面やボディーを狙い叩き込む。それでも両者譲らず、一進一退だった。

だが最終第3Rになるとついに野杁がペースを握る。カーフキックのダメージも現れ始める中、鋭い左ボディーでレバーを打ち抜きヒザを付かせてダウンを奪うことに成功。さらに歯を食いしばり立ち上がる安保のレバーを三日月蹴りで容赦なく打ち抜いて2度のダウンを奪いKO勝ちを収めた。

試合後は「瑠輝也は世界トップの実力を持っていると思っているので、そういう意味で瑠輝也と決勝を戦えてよかった」と相手を絶賛。その上で「海外選手を呼べるようになったら、このベルトをかけてトーナメントをやりたいのでよろしくお願いします。海外の選手3人と僕でトーナメントをやりたいのでお願いします!」と〝世界戦〟を熱望した。

© 株式会社東京スポーツ新聞社