連休中の人出、国際通りで倍増 19日午後9時台平均、那覇空港駅も24%増

 沖縄県内の新型コロナウイルス新規感染者数が減少傾向にある中、秋の大型連休(シルバーウイーク)を迎え、県内の人出が一部で増加している。連休中の19日と1週間前の同時間帯の人出を比べると、国際通りの午後9時台平均の人出は105.3%増だった。20日も国際通りには、休日を楽しむ観光客や県民の姿が見られた。

 厚生労働省にビッグデータなどを提供する「Agoop(アグープ)」(東京)のデータを基に19日の人出を分析した。午後9時台平均の人出は前週同曜日比で、沖縄都市モノレールの那覇空港駅で24.1%増だった。県庁前駅は32.5%減、牧志駅は5.5%減と前週よりも少なくなった。午後3時台平均では那覇空港駅が31.2%増、国際通りが4.6%増となった一方で牧志駅が11.7%減、県庁前駅が10.6%減だった。 3連休最終日の20日、那覇市の国際通りには土産物や旅行かばんを手にした人の姿が見られた。土産物店の店頭には、来客を待ち続ける従業員の姿もあった。

 土産物店従業員の70代女性(那覇市)は「朝は人も多かったけど、まだまだだね」と話した。普段は30~40組を接客するが、この日は午後4時までに3組にとどまった。6月から勤務時間が1日につき3時間減らされ、収入も減ったという。最近は1日の新規感染者数が減少し、ワクチン接種も進んでいるため「10月にはもっと落ち着いてくれることを願っている。たくさんの人を接客するのが待ち遠しい」と期待した。

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