米SEC、中国のVIEスキーム企業巡り改めて警告

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[ワシントン 20日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は20日、変動持ち分事業体(VIE)スキームを使って米国に上場する中国企業への投資リスクを巡り、改めて注意を促した。

VIEスキームとは、ある企業が資本関係によらず一連の契約を通して別企業を実質支配する仕組み。中国企業が海外で上場する場合、ペーパーカンパニーを英領ケイマン諸島などに設立し、中国の事業会社をVIEスキームにより支配下に入れ、ペーパーカンパニーを上場させるケースが多く見られる。こうした仕組みは中国企業が外資規制をくぐり抜けて米国に上場し、外国人に株式を買ってもらうのが狙いだ。

SECは、VIEスキームが利用されている理由として、中国の主要産業企業が中国人以外によって所有されることを中国政府は制限しているためと説明。VIEスキームを持つ企業は米国の投資家に株式を販売することで、米国の投資家に企業の所有権を分配することなく資金を調達することができる。

その上で投資家に対し、中国政府が国内法に違反していると判断した場合にはリスクにさらされること、あらゆる契約を執行する際に中国の司法権が適用され得ること、企業の所有者と米国の株主との間で生じる利益相反の影響を受ける恐れがあることなどを警告した。