10月のたばこ増税、値上げはどれくらい?

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2021年の10月から、たばこ増税により値上げが実施されます。JT、フィリップモリスなど、各社の代表的な銘柄はいくら値上げになるのでしょうか?

今回はたばこ増税・値上げの背景とともに解説します。過去から度重なる値上げが苦しいと感じるなら、思い切って禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。

たばこ税が引き上げになる理由・背景とは?

たばこ税の増税とそれに伴う値上げは今回に始まったことではなく、過去に数回行われてきました。長年吸ってきた方は、昔に比べてかなり高くなったと感じているのではないでしょうか。

たばこ税が引き上げされる理由について、厚生労働省の資料によると、主に以下の点が挙げられています。

・喫煙開始の防止や喫煙率の増加により、たばこの消費を抑制するため
・海外に比べて日本のたばこは安く、簡単に買える状況を改善するため
・たばこによる社会的な損失を減少させるため

いずれも健康上の理由がメインとなっています。なお社会的な損失とは、喫煙による超過死亡、労働力損失、火災・清掃に関連する費用のことです。

たばこ税は年間2兆円程度の比較的安定した財源ですが、一方で社会的な損失は4兆3,000億円との試算がある ため、増税によって社会的な損失を減らすことが重要としています。

また日本は、WHO(世界保健機関)の「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」を批准しています。この条約では、たばこの需要を減少させるための措置についても明記されています。

JT(日本たばこ産業)の主要銘柄の価格改定

JTの代表的な銘柄の価格改定は下記のとおりです。

紙巻たばこ

・ナチュラル アメリカンスピリット:570円→600円
・セブンスター、ピース:560円→600円
・メビウス:540円→580円
・ピアニッシモ:540円→570円
・ウィンストン(キャスター、キャビン):500円→540円
・キャメル:450円→460円

葉巻たばこ

・キャメル・シガー:400円→500円
・わかば・シガー:410円→500円
・エコー・シガー:400円→500円
・キャメル・シガー(スリム):380円→490円

加熱式たばこ

・メビウス:540円→570円
・ピアニッシモ:540円→570円

JTに関して、紙巻たばこは10円~40円、葉巻たばこは90円~110円、加熱式たばこは30円の値上げとなります。

PM(フィリップモリス・ジャパン) の主要銘柄の価格改定

フィリップモリスの代表銘柄は、以下のように値上げされます。

紙巻たばこ

・マールボロ:570円→600円
・ラーク・スマート:430円→460円
・ラーク:500円→540円
・パーラメント KSボックス:540円→580円
・パーラメント:580円→620円
・バージニア・エス:530円→570円
・フィリップモリス KSボックス:400円→430円

葉巻たばこ

・フィリップモリス・ロードスター:380円→480円

加熱式たばこ

・マールボロ・ヒートスティック:550→580円
・ヒーツ:500円→530円
・テリア:550円→580円
・ミックス:500円→510円

紙巻たばこは30円~40円、葉巻たばこは100円、加熱式たばこは10円~30円の値上げです。

BATJ(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン)の主要銘柄の価格改定

BATJの主要銘柄については、以下のように価格が改定されます。

紙巻たばこ

・ケント:500円→520円
・ケント・エス:480円→500円
・クール:530円→580円
・ラッキー・ストライク:560円→600円
・ラッキー・ストライク・エキスパートカット:430円→450円
・ラッキー・ストライク・ブラック・シリーズ・メンソール:430円→450円

葉巻たばこ

・クール・ループド:400円→500円
・ラッキー・ストライク・フィルター・シガリロ:400円→500円

加熱式たばこ

・ケント・ネオスティック:480円→500円
・ネオ:520円→560円
・クール・エックス・ネオ:480円→520円

紙巻きたばこは20円~50円、葉巻たばこは100円、加熱式たばこは20円~40円の値上げとなります。

禁煙したい人は禁煙外来に相談しよう

たばこの価格はこれまで何度も引き上げられてきた背景があるため、今後もさらに値上げされる可能性は高いでしょう。禁煙すれば健康リスクに加えて経済的負担も減らせます。

しかし大手製薬メーカーのファイザー社の調査によると、禁煙に挑戦した人のうち70%は失敗し、そのうち77%は自分の意志だけで取り組んでいたという結果が出ています。自分の意志だけで禁煙するのは難しいため、医薬品を活用するのも1つの手です。

日本では禁煙補助薬として、飲み薬の「チャンピックス(バレニクリン)」、貼り薬の「ニコチネル」が認可されています。 病院・クリニックの禁煙外来で処方してもらうことができます。

薬局・ドラッグストアで買える一般薬もありますが、禁煙外来で処方する薬よりも効力はやや劣るとされています。 禁煙を成功させたい人は、自宅または勤務先の近くにある禁煙外来を訪れてみてはいかがでしょうか。

安藤真一郎

あんどうしんいちろう

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