「冨安たちがアーセナルのトラウマを解決した!」絶大な“冨安効果”を現地紙が説明

今季のプレミアリーグで3試合を終えた段階で最下位に沈んでいたアーセナル。

それまでは9失点と守備が崩壊していが、そこからの2試合は1-0で連勝を飾っている。

そうしたなか、『football.london』は冨安健洋らがもたらした守備の安定について賞賛していた。

「冨安とガブリエウ・マガリャイスが賞賛を浴び、ミケル・アルテタ監督は今季のアーセナルが抱えていた最大の課題を解決!

ブレントフォードに敗れた開幕戦は今季序盤のアーセナルの守備力に対するイメージを決定づけたトラウマになっていた。

セットプレーから失点した際、ジェイミー・キャラガーは「これぞアーセナル」と言い放った。

アーセナルはその後の2試合で7失点し、相手を封じ込めることが今季の大きな課題に。

しかし、最近の2試合でそれはほぼ完全に覆された。

ノリッジとバーンリー相手のクリーンシートは全く状況が異なる。

前者は簡単なテストだったが、ショーン・ダイチェ監督が率いる後者は最近のアーセナルが苦手としてきたチームだ。

この2試合を無傷で乗り越えたことは、ガナーズがユニットとして急速に進歩していることを示している。

では、何が変わったのか?」

「基本的には人材である。

開幕時点でガブリエウは膝の怪我から回復中だったし、GKアーロン・ランズデイルと冨安はまだ加入していなかった。

この3人の加入はDFラインのソリッドさに大きな違いを生み出した。それを裏付けるスタッツがある。

ランズデイルはいまだに失点していないし、ガブリエウはバーンリー戦で8度のクリアを記録、冨安は空中戦に全て競り勝った。

だが、この数字が守備陣全体に漂う自信にあふれたムードを正当化するものではない。

指揮官は「試合中に困難な状況に陥っても、最後は勝てるという自信と信頼が生まれている」と語っている。

まだ10日ほどしかともに練習していないにもかかわらず、守備陣のまとまりには驚くべきものがある。

それを象徴するのが、守備時の選手間のスペースだ。

バーンリーがベン・ホワイトを狙ったロングボールを放り込んだ際、ガブリエウと冨安が彼の近くに陣取り、バーンリーを勢いづかせるセカンドボールを奪おうとするシーンが何度も見られた。

ブレントフォード戦でカラム・チェンバースとパブロ・マリがホワイトをサポートしなかったのとは対照的である。

その開幕戦ではホワイトが狙われた際、彼の周囲には味方がいなかった。それが改善されているのは明らかだ。

新加入選手たちが驚くべき速さで適応したように見えるが、そこには明確なセットアップがある」

「ポゼッション時のアーセナルは左SBのキーラン・ティアーニーが前に張り出し、2-3-5のフォーメーションでプレーするのを好む。

一方、冨安は後方に下がりつつ、中央に回り、カバーやパスのオプションを提供。そして、彼の後ろでホワイトとガブリエウが後方からビルドアップをする。

このディフェンスからのプレーはディストリビューションに長けたランズデイルと連動して行われる。(足元を考えると)ベルント・レーノが正GKを取り戻すのは難しそうだ。

ピッチ上のどのエリアよりも最終ラインのパートナーシップとポジショニングの理解は重要だろう。

だからこそ、アルテタ監督はバーンリー戦で個人ではなく守備陣全体を誉めたのだ。

アーセナルのスタートはよくなかったが、アルテタは低迷を食い止めようとしている。

新しい最終ラインは他の選手たちが自信を持って進むための基盤になっている。

アーセナルはリーグ戦での遅れを取り戻そうとしており、アルテタは出来る限り長くこのメンバーを維持したがるはずだ」

空中戦に難があるベン・ホワイトをカバーするガブリエウと冨安の動きとGKランズデイルを含めた守備陣の連携を賞賛していたようだ。

【動画】アーセナルファンが感謝した冨安の体を張った渾身クリアシーン

アーセナルは今週末にトッテナムとのダービーを戦う。冨安のプレーに注目だ。

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