〈上越市長選〉次世代、ふるさと納税語る 上越市長選公開討論会〈中〉

 本紙では、今秋の上越市長選に向けた公開討論会(上越青年会議所主催、15日実施)に参加した立候補予定者2氏の討論要旨を、3回に分けて紹介している。第2回は四つの討論テーマのうち、(3)次世代を担う子どもたちのため(4)ふるさと納税について―の主張。(並びは当日の座席通り)

 

中川幹太氏

(3)私は「ふるさとを愛そう!」がスローガン。地域の団結力を生かし、子どもたちに良い思い出をつくってあげて、「何かあったら帰ってこいよ」と言ってあげられるまちにしなければ。子どもたちを育てる上で、公共交通が全く足りない。特に路線バスは人口が減るほど本数も減るので通学、通院のためにもデマンドバスを。大学(への進学)で外に出てから(上越市に)帰ってきたときに、奨学金を返済しなくてもよいような制度を。

(4)「メイド・イン上越」は非常に誇りの高い、上越市の産品。まずはそれを返礼品にしていくのが一つの道。もう一つは、返礼品になるのか分からないが、都会の人たちには「災害が起こったとき、そこに居続けられるのか」という不安があるので、その保険として「何かあったときには、上越市に避難してきてもいいですよ」という返礼品が、発想としてあってもよいのでは。今は「万が一」が起こる時代なので、一つの売りになる。

野澤 朗氏

(3)教育では「学校に行きづらい」という子どもたちをしっかりサポートする半面、特認校制度を使ってプログラミングの小中一貫校をつくり、「プログラマーは上越から」が合言葉になれば。(市民が)まちで自分のやりたい仕事をするという観点で大事なのは起業。起業後のアフターケアをやりたい。また、アクティブスポーツをまちづくりの軸に。何より大事なのは、今やっているまちづくりが目の前の子どもたちの故郷づくりだという思い。

(4)私が今一番、市政で変えていきたいポイントがふるさと納税。目標額は10億円。返礼ビジネスにも着目したい。民間に奮起していただき、新しいビジネスチャンスに。アイデアは二つあり、一つは地区別の納税。今、地域の中でなりわいとして頑張っているものをもう一段上げたビジネスに。もう一つのアイデアは、「もの」ではなくて「こと」でお返しすること。単純な寄付と返礼ではない関係を築いていくためにも、やってみたい。

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