アメリカ、入国条件に「ワクチン接種完了」を追加 さらに3日前までの検査陰性証明も維持

 アメリカ政府は20日、11月上旬以降、外国人の入国者に対し、新型コロナウイルスのワクチン接種完了と、出発3日前までの検査陰性の両方の証明を入国要件にすると発表した。日本人の入国に関しては厳しく、欧州各国の外国人に対しては緩和となる。

「ワクチン接種完了」+「検査陰性」のダブル証明が必須に

 アメリカ政府が今後のパンデミックを防止するため入国要件を新たにした。政府の発表によると、11月上旬以降、アメリカに入国する外国人は、新型コロナワクチンの接種完了と出発前3日以内の検査陰性を証明する書類を提出する必要がある。

 日本人がアメリカに入国する場合、現在は検査陰性の証明のみで可能だが、新要件が適用されると相対的に入国要件が厳しくなる。一方で、これまで流行国だった欧州、インド、中国などを過去14日以内に訪れた外国人は入国禁止となっているが、新要件では証明ができれば入国可能となる。

アメリカ政府が地域を問わず「接種完了」と「検査陰性」を求める姿勢を打ち出したことで世界各国も合わせてくる可能性があり、日本もいわゆる「ワクチンパスポート」を世界で使えるかたちで整備する必要が出てくると考えられる。

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