TBSで10月10日(日)よる9時からスタートする日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』(初回25分拡大)。原作は1973年に刊行された小松左京による不朽の名作「日本沈没」。刊行の翌年にはTBSでテレビドラマ化され、それ以降もドラマのみならず映画やアニメ、漫画など様々なかたちで語り継がれてきた。刊行から48年の時を経て、この原作に大きくアレンジを加えて新たにお届けする今作は、原作でも描かれていた「環境問題」を、2021年バージョンとして今に照らし合わせて鮮明に描き出す。
さらに、主人公を含め登場人物をオリジナルキャラクターにすることで、2023年の東京を舞台にした、今だからこそ描くべき物語を展開。沈没という目に見えない危機が迫る中で「見出していく希望」をテーマに描いていく。
撮影は今年の春にすでに終了している本作。このたび、小栗旬演じる主人公・天海啓示の父、天海衛(あまみ・まもる)役で吉田鋼太郎が決定した。
吉田が演じる衛は四国の小さな漁師町の漁師で、漁業長として組合をまとめていた。エルニーニョ現象 による海水温度上昇で漁獲量が激減して、自身を含め大半の漁師たちが職を失いかけていた時には、先頭に立って町の役人に交渉するリーダーシップがある人物だ。息子・啓示にとって誇れる父親であり、衛にとっても、町の子どもたちのほとんどが漁師を目指す中で人一倍勉学に勤しむ啓示は誰よりも可愛い存在だった。
今回、吉田が演じる衛は、啓示が官僚を目指すことになったきっかけに大きく関わる人物で、啓示のキャラクターを語る上で切り離すことができない役どころ。物語の中でも重要な意味を持つことになっていく。
吉田は劇団四季に6か月在団後、1997年に演出家・栗田芳宏と共に劇団AUNを結成、演出も手がける。また、蜷川幸雄が手がけた作品に多数出演し、2016年10月には蜷川幸雄の後継として「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の2代目芸術監督に就任。舞台での活躍に加え、映像作品でも数々の印象的な役を好演してきた。日曜劇場への出演は2019年放送の『グッドワイフ』以来2年ぶりとなる。
小栗とは、ドラマや舞台での共演経験がある吉田。プライベートでも小栗を息子のように可愛がっているという。そんな吉田が小栗の父親役を演じるのは、今回が初めて。どのような親子が描かれるのか注目していただきたい。
■コメント
<吉田鋼太郎>
普段から親しくしており、俳優として活躍著しい小栗旬主演の話題作に出演させていただくことになり本当にうれしく気合いが入りました。
本音を言えばレギュラーで関わらせていただきたかった(笑)。
ですが台本を読み非常に演じ甲斐のある役どころでもあり、少しでも作品のお力になれればと精一杯やらせていただきました。
どうぞご期待ください!!
<プロデュース・東仲恵吾>
吉田鋼太郎さんに演じていただいたのは、どんな苦況にも毅然と立ち向かう主人公の父親役。主人公・啓示はおやじの背中を見て今があるので、主人公を描く上で必要不可欠な存在です。短いシーンの中で、主人公の強さの所以になる圧倒的な存在感と、その芝居力が必要な難しい役だと思いました。そんな中、真っ先に鋼太郎さんが浮かびました。鋼太郎さんならものすごくかっこいい衛になる。実際に演じてもらった衛は、想像の何十倍もかっこよくて、力強くて、頼りになる、かっこいい父親でした。ぜひご期待ください。
■あらすじ
2023年、東京。東山総理(仲村トオル)は、世界環境会議で地球物理学の権威である世良教授(國村隼)のもと「COMS<コムス>」のさらなる推進を高らかに表明した。
さらに官房長官の長沼周也(杉本哲太)が、東山が“未来の日本”を見据えて各省庁の優秀な若手官僚たちを集めた“日本未来推進会議”を発足すると発表。そのメンバーに環境省の天海啓示(小栗旬)、経産省の常盤紘一(松山ケンイチ)も選ばれていた。目的達成のために強引な手段もいとわない天海は、自身の提案を通したいがために東山総理にすり寄り、同時に総理の抵抗勢力である政界のドン・里城副総理(石橋蓮司)をも懐柔しようとする。さらには、両者に顔が利く「生島自動車」会長兼経団連会長の生島誠(風間杜夫)を同期の常盤に紹介してもらい、近づいていく。
そんな折、ネットに関東沈没へ警鐘を鳴らす田所雄介(香川照之)の記事が載る。この記事が原因で、一部の団体がデモを起こし、天海は事態収束のために田所と対面する。しかし、田所は天海の話に一切耳を傾けず、「近い将来、伊豆沖で島が沈没する。その島の沈没は、私が恐れてきた関東沈没の前兆になる」という不気味な予言を放ち、天海は翻弄される。
そんな矢先、天海は週刊誌・サンデー毎朝記者の椎名実梨(杏)に「Dプランズ」という環境ビジネスで稼ぐ企業と環境省のあらぬ癒着疑惑を突きつけられる。
一抹の不安を抱えつつ、常盤と共に趣味のスキューバダイビングに出かけた天海は、そこで衝撃的な出来事に遭遇する・・・。
■登場人物紹介
○天海 衛・・・吉田鋼太郎
天海の父。
四国の小さな漁師町で漁師をしていたが、エルニーニョ現象による海水温度上昇で漁獲量が激減。自身を含め大半の漁師たちが職を失いかけていた時、先頭に立って町の役人に交渉した。しかし、役人に話してもどうにもならないと感じてからは、生活のため、遠洋漁に出ることを決意。町の子どもたちのほとんどが漁師を目指す中で、人一倍勉学に勤しむ息子・啓示を誰よりも可愛がっていて、誇りに思っていた。
■番組概要
[タイトル]日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』
[放送日時]10月10日(日)スタート 毎週日曜よる9:00~9:54
(初回25分拡大 よる9:00~10:19)
[スタッフ]
製作著作 TBS
原作 小松左京「日本沈没」
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