「自己肯定感高める自己対話を」 保育士120人学ぶ 佐世保で記念講演

「子どもの自己肯定感を育むコミュニケーション」と題して講演した上野さん=佐世保市平瀬町、市民文化ホール

 長崎県佐世保市保育会(伊藤勝会長)が主催する保育大会の記念講演がこのほど、オンラインで開かれ、子どもの自己肯定感を育むコミュニケーションについて同市内の保育士約120人が学んだ。
 講師は、保育園などにコミュニケーションを学ぶプログラムを提供する一般社団法人「トラストコーチング」(東京)のナーサリー(保育園)コーチング代表の上野一歩(あゆみ)さん(39)=佐世保市在住=。
 上野さんは、コミュニケーション能力には、人と関わる能力と、自己対話力の2種類があると説明。「人は1日に約6万回も自己対話をしていると言われており、それが全ての行動につながっている」と述べた。
 自己肯定感を高めるには、日々の自己対話で自分や他者を批判するのではなく、学習や成長を意識することが必要だと指摘。自己肯定感は子どもに伝染するとし、「自分自身の自己肯定感を高める自己対話をすることで、子どもの自己肯定感を下げないことにつながる」と語った。
 視聴した双葉幼児園(広田3丁目)の長島ルリ子さん(34)は「何げない言動が子どもに影響を与えてしまうことを知った。自己対話の意識を変えることで、自分にも人にも優しくなれると思った」と話した。

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