松本潤、遊川和彦が描く「となりのチカラ」“今まで見たことのない情けない男”で新境地開拓!

松本潤が、テレビ朝日系で2022年1月からスタートする連続ドラマ「となりのチカラ」(木曜午後9:00。開始日未定)で、同系ドラマ初主演を務める。

今作の脚本を手掛けるのは、2011年に放送され社会現象を巻き起こした「家政婦のミタ」(日本テレビ系)の人気脚本家・遊川和彦氏。「はじめまして、愛しています。」(同系)、「過保護のカホコ」(日本テレビ系)など、独創的な主人公とそれを取り巻く家族の姿を深く描き出すことで定評のある遊川氏が、今回もまた“中腰ヒーロー”という新たなキャラクターを誕生させる。

ドラマの舞台は都内のマンション。このマンションには、さまざまな問題を抱える住人がいる。周りが見て見ぬふりをして通り過ぎていく中で、「大丈夫ですか? 何かありました?」と隣人につい声をかけてしまうのが、松本が演じる主人公・中越チカラ。思いやりと人間愛だけは人一倍、だけど何をしても中途半端で半人前な男、“中腰”のチカラは、妻と2人の子を持つ父親で自称小説家だが、普段はゴーストライターとして著名人のエッセーなどを代筆している。幸せそうな人を見るとちょっとうれしくなり、悲しい人を見るとちょっと悲しくなる。困っている様子の人を見ると、気になって仕方なく、声をかけようか、かけまいか中腰のままあれこれ悩み抜いた挙句、結局いつも声をかけてしまう。また、人の話をじっくりと聞く才能はあるのに、多くの人の話を聞きすぎて逆に悩む。「人を救いたい」「周囲を平和にしたい」という思いが、すべての行動原理であるチカラだが、いつも中途半端に他人の問題に関わってしまい、簡単に解決できない問題だと分かると、いつもオロオロと中腰になりながら悩んでしまうのだ。そんなチカラが、同じマンションに住む住人たちの悩みを解決し、やがてそのマンションはひとつのコミュニティーとなって強いつながりを持っていく。現代人の心の隙間に染み込み、人ともう一度つながる勇気を与えてくれる物語だ。

これまでのイメージからはかけ離れた、中途半端なチカラを演じることになる松本。数々の個性的なキャラクターに息を吹き込んできた松本が、今作でまた新たに、これまでにないキャラクターで新境地を開く。脚本家・遊川氏と、エンターテイナー・松本が作り上げる、これまでのドラマとは一味違った新感覚エンターテインメントに期待が高まる。

松本は「失敗しないドクターの次に、失敗だらけの中途半端な男を演じることになりました(笑)。松本潤です。テレビ朝日で初めてドラマに出演させていただくことになりました! しかも脚本、監督は気鋭・遊川和彦さん。今まで見たことのないドラマになると思います」と声を弾ませる。

さらに「僕自身、どんな作品になるのかまだ想像できていません。遊川さんに怒られないようにしながら(笑)、ガッチリ組み合って作っていきたいと思います。現代社会のさまざまな問題に、中腰の中途半端な男がオロオロと立ち向かい『ほんの少しでも世界が良くなること』を願うドラマです。大変な状況が続く日々ですが、見てくださった方が心が軽くなり、少しだけ勇気がもてる。そんな作品にしたいと思いますので、楽しみにしていてください」と力強くアピール。

一方、脚本と演出も担当する遊川氏は「格好いい俳優が格好いい役をやることに猛烈な拒否反応があるへそ曲がりの僕に『松本潤さんで連ドラを…』というオファーがテレ朝から来たことは、ファンの方にはものすごくアンラッキーなことだったかもしれません。実際、僕は『今まで見たことのない情けない男をやらせたい』と即答したから。でも、企画書を読んで『面白いですね』と出演を快諾してくれたマツジュンの笑顔を見た瞬間、何だかものすごく心地よいというか、ほんわか幸せな気持ちになりました。『こ、これは、主人公・チカラそのものじゃないか…』と内心興奮したのを覚えています。彼なら、決断力がなくてすぐ中腰になるけど、限りない優しさを持つこの主人公を、リアルな人間として見事に演じてくれると確信し、ワクワクが止まりません。出口の見えない閉塞感の漂う今だからこそ、『チカラくんみたいな人が、となりにいてくれたらいいなあ』と、たくさんの人が思ってくれる作品になればと心から願っています」と喜びを明かしている。

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