WSC主催の『TCR SimRacing Expo 2021』が開催決定。10月18日よりノックアウト戦開始

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 わずか数年で世界のツーリングカー・シーンを文字どおり“征服”した、TCR規定カテゴリーを統括するWSCグループは、シミュレーションの世界で正式にライセンスされた“TCR mod”を使用するバーチャルイベント『TCR SimRacing Expo 2021(TCRシムレーシング・エキスポ2021)』の開催を発表。仮想プラットフォームの『Simracing.GP』上でホストされるトーナメントに関する情報が今後段階的に明らかにされ、10月18日にグローバルラウンチすることが発表された。

 世界が感染症に揺れた2020年より、人気シミュレーターの『Assetto Corsa(アセットコルサ)』などを利用し、欧州最大のヨーロッパ・シリーズやオセアニア地域の国内選手権、TCRオーストラリアなどが仮想チャンピオンシップを開催してきた。

 今回、WSCが主催する最初のeスポーツ・トーナメントが一般公開されることが決定し、世界中のTCRレースを担当する統括機関も協力し、実世界のTCRドライバーやeスポーツ界のプロ、そして世界最大級の認知度を誇るeスポーツサイト『RaceDepartment.com』などに集うレーシングシム愛好家に向け、広く参加者を募るエキスポ形式のイベントが計画されている。

 この『Simracing.GP』で開催されるTCRのバーチャルコンテストでは、WSCによって作成された“TCR mod”が世界で初めて使用される。

 ユーザーがダウンロード可能となるパブリック版のリリースは2021年10月18日が予定されており、同日より競技が開始に。1万ユーロ(約130万円)の賞金は地域間の成績優秀者に授与され、全体の勝者には現実のTCRツーリングカーでの試乗テストも提供される。

 この競技に向けたスポーティングレギュレーションは、以前の『TCR Europe SIM Racing』や『eSports WTCR』のように、期間内のタイムアタックにより最速20人の“ホットラッパー”を決定するリーダーボード方式ではなく、勝負に対する一貫性とレースクラフトに長けたドライバーが報われる『ノックアウト・トーナメント』が開催される。

WTCRでは、レギュラードライバーによるProシリーズや、eスポーツ選手によるチャンピオンシップ戦も開催されてきた
今回の『TCR SimRacing Expo 2021』は、仮想プラットフォーム『Simracing.GP』上でホストされる

■レースフォーマットは誰もが参加できるように設計

 レース参加資格は単純明快で『Simracing.GP』にサインアップして“TCR Virtual Hub”を見つけ、問題なくレースを終了することが唯一の手順であり、トーナメントへの資格を得る方法となる。

 予選レースを完了すると、地域トーナメントに参加するためノックアウト領域の選択肢がアンロックされ、この“リージョナル・ノックアウト・ラウンド”は5週間続くスケジュールとなる。

 参加者は毎週ノックアウト・トーナメントのシングルレースに参戦し、各ヒートは参加を希望するドライバーの数に制限なくエントリーが受け付けられる。そのうえで、フィールドの上位50%がラウンド2へと進み、下位半分はトーナメントから除外されることに。この方式により、ラウンドが進むごとに参加ドライバー数が絞られ、より競争が厳しくなる。

 このフォーマットにより、一部の驚異的ラップタイムを記録する“eスポーツ特有”の最速ドライバーだけの勝負ではなく、パブリックアクセスのeスポーツ大会で問題視される「自分には関係がないし、チャンスもない」という状況を作らず、本物のチャンピオンシップ同様に誰もが参加できるよう設計されている。

 主催者によれば「レースの文脈では何でも起こり得ることを理解し、レースを愛し、一貫性とレースクラフトを持っていれば、トーナメントに深く入り込むチャンスばかりか、それ以上のモノを得る機会が開ける」とされている。

 このTCRバーチャル・オープニング・ショーケースのイベントは、今後数日間で追加情報をアナウンスしていくとされ、詳細は公式サイト(http://www.virtual.tcr-series.com)にて随時更新される予定だ。

昨季には、欧州最大のヨーロッパ・シリーズやTCRオーストラリアなどが仮想チャンピオンシップを開催してきた
ユーザーがダウンロード可能となるパブリック版のリリースは2021年10月18日が予定されている