【ボクシング】カシメロがドネアとの統一戦拒否か 井上尚弥の4団体統一に影響も

ノニト・ドネア

ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(28=大橋)の4体統一に影響も――。WBO同級王者のジョンリエル・カシメロが、WBC王者ノニト・ドネア(ともにフィリピン)との対戦を拒否しているとの情報が浮上した。

両社は8月の対戦が予定されていたが、ドネアがカシメロのドーピング検査拒否などに納得せずお流れになったが、再び対戦の機運が高まり、12月対決の可能性が海外メディアで報じられていた。そんな中、米スポーツ専門局「ESPN」のマイク・コッピンガー記者は自身のツイッターに「リチャード・シェーファー(プロモーター)は、カシメロがドネアとのタイトル統一戦を拒否したことをアル・ヘイモン(ボクシング選手のマネジャー)から知らされたとESPNに語った」と投稿した。

続けてカシメロ側の反応も「(カシメロが契約するMPプロモーションの)ショーン・ギボンズはESPNに『拒否はしていない。いくつかの問題に対処しているところだ』と語った」と、つづった。ギボンズ氏のコメントを前提にすると、〝いくつかの問題〟を解決できなければ、対戦は実現しないとも解釈できる。

今後の展開はまだ見通せない部分もあるが、井上がドネア対カシメロの勝者と4団体統一をかけて対戦することは難しくなってきた。そんな状況を見越していたかのように、井上は17日に自身のツイッターで「ドネアとカシメロは12月にやるならとっとと正式に決定させて実現させてほしい。4団体統一が遠のくのは勘弁。でなければ1人ずつ戦ったっていい」との思いをぶちまけていた。

ただ井上の言う〝1人ずつ〟もそう簡単にはいきそうにない。ここにきてWBCはドネアと暫定王者のレイマート・ガバリョ(フィリピン)との対戦を指定。井上としてもいつまでも待てるわけではないだけに、今後の行方が注目される。

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