宮里藍が現役時代に行っていた “意外な習慣”とは? 主催大会でジュニアゴルファーらに明かす

ジュニアゴルファーへ講義する宮里藍(©エム・プロジェクト)

女子ゴルフの元世界ランキング1位で2017年限りで現役を引退した宮里藍(36=サントリー)が現役時代の意外な習慣を明かした。

21日、自ら主催するジュニア大会「宮里藍インビテーショナル Supported by SUNTORY」(18~20日、佐賀・若木GC)を終えてリモートで取材に対応。同大会は2019年に宮城で第1回を行い、昨年は新型コロナウイルス禍でオンラインイベントのみだったため、今回が2回目となった。藍は「直接コミュニケーションを取ることで分かることもたくさんあるので、リアルイベントを安全最優先で開催できてよかった」と振り返った。

大会では初日(19日)のラウンド後、自身の現役時代を支えたゴルフに対する考え方をまとめた「ビジョン54」の講義も行われ、大会に参加した中学1年から高校2年の女子選手が熱心に耳を傾けた。その中で藍は米ツアー2年目からヤーデージブックを使用していなかったことを明かしていた。コースのさまざまな情報が記載されており、プロ選手にとっては注意点などを書き込んで攻略に生かす必需品と言ってもいいにもかかわらずだ。

そんな習慣についてこの日、改めて説明した。「日本と米国で内容が違っていて、(米国版は)より細かい数字がたくさん書いてあるけど、自分のゴルフにマイナスになっている感じがあって、結局ほとんど使わないなと(米ツアー最初の)1年を通しての印象だった。なので潔く自分に必要な情報はこれですと、キャディーさんに事前に伝えてそれだけでいいかなと。あとはその場の自分の感覚を大事にしようと思っていた。そのときやめてから引退するまで1回も持っていない」

今冬出産予定の藍は身重の体で座学を行ったほか、コースでジュニア選手のプレーを熱心は見守った。今後も自身に続く世界的プロゴルファー育成へ尽力していく。

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