後半戦に入って好投が続くソフトバンクのエース・千賀滉大投手(28)が、22日の首位ロッテ戦(ZOZOマリン)に向けて自信をみなぎらせた。
21日はチームの全体練習に参加。前回まで2度続いた「中5日登板」から今回は「中7日」の変則調整を強いられたが、淡々と合わせてきた。「どんな状態であっても、どんな準備をしてでも投げる。マウンドでしっかりと良いものを出したい」。心身ともに充実しているエースの表情は柔らかかった。
自信の根拠が確かにある。「自分の中でスイッチのオンとオフの、オンを入れやすくなった」。対戦相手や取り巻く状況に左右されることなく、自分のパフォーマンスを発揮できるツボを心得たという。「これをしなくちゃ投げられないとか、そういうものとかがドンドン減っているなと思う。どんな状況であれ、行けと言われれば行くという状態をつくれる準備は前よりはできるようになった」。シンプルな思考と準備で迷いなくマウンドに上がれていることは、紛れもなく進化の証しだ。
そんなエースに指揮官も全幅の信頼を寄せる。「心も体も今いい状態。まずは彼に(ロッテ戦を)しっかり託す。勝っている状態でモイネロ、森につなげていけたらいい」。
エースが相手の勢いを削ぎ、帰還した最強リリーフ陣が締める。理想の形で勝利をつかめば、今度こそ反攻態勢は揺るがないはずだ。