伏兵・島田の俊足で阪神首位堅守!矢野監督「あそこで出せたのは成長」と大絶賛

木浪の犠飛で生還した島田

伏兵が首位堅守の立役者に! 21日の中日戦(バンテリン)を阪神は3―2で競り勝った。

2―2で迎えた9回。中日の守護神R・マルティネスに対し、食い下がったのは途中出場の4年目・島田海吏外野手(25)だ。6回の右翼守備から出場すると、9回の先頭打者として二遊間への内野安打で出塁。続くサンズの2球目にすかさず二塁盗塁を決め、ひとりで勝ち越しのチャンスをお膳立て。最後は一死三塁からの木浪の左翼への犠飛で、本塁に生還し、お祭り騒ぎのベンチで手洗い祝福を受けた。

試合は8回まで2―2と両軍譲らない展開。低調な打線はこの日も改善の兆しはなく、8回まで5安打で2得点のみ。完全に攻め手が乏しいなかで、25歳の伏兵が持ち前の俊足を生かしての内野安打、今季6個目の盗塁が貴重な1点を引き寄せた。最終盤で、値千金のパフォーマンスを披露した島田は「ああいう緊迫した場面で決めることができたのはすごく自信になりました」とニンマリ。試合後の矢野燿大監督(52)も「見事やったね。俺もファームで(二軍監督時代に)一緒にやってたけど、そういう積み重ねてきたものを一発であそこで出せたのは成長」と大絶賛していた。

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