高市早苗氏に小泉進次郎氏が売ったケンカ…元夫の山本拓議員が買った!

高市早苗氏(左)と小泉進次郎氏の「バトル」に新展開が!(東スポWeb)

自民党総裁選(29日投開票)で場外バトルがぼっ発だ。21日、高市早苗前総務相(60)の元夫である山本拓衆院議員(69)が小泉進次郎環境相への怒りをぶちまけた。小泉氏は17日の閣議後記者会見でエネルギー政策をめぐって高市氏に対して「全力で戦う」と〝口撃〟しており、これに山本氏は激怒。小泉氏が高市氏に吹っ掛けたケンカを元夫が買うという異常事態が起きている。

発端は高市氏がBS番組で、政府のエネルギー基本計画について見直しの意向を示したことだった。

これに再生エネルギー推進派の小泉氏が敏感に反応し、17日の閣議後会見で「再エネ最優先の方向性をひっくり返すということがあるなら、間違いなく全力で戦っていかなければならない」とキッパリ。さらに「結局、原発を最大限増やして脱炭素を達成したいと思うのか、再エネを最大限、最優先で導入して達成したいと思うのか。構図はこの対立だと思います」と、原発派と再エネ派の二者択一の戦いだと訴えた。

閣僚が記者会見で総裁選の特定の候補の政策について「全力で戦う」と言い切るのは珍しい。

この小泉発言に怒っているのが、高市氏の元夫で自民党総合エネルギー戦略調査会の会長代理を務める山本氏だ。「閣議後の会見という公式の場において、権力を笠に着て自民党総裁選に介入し、高市候補をおとしめる発言をしたことは一議員として見過ごすことができません」と憤った。

山本氏は高市氏が再生可能エネルギーに反対していないと強調。「お父さんがやったように原発か、再エネかと二者択一かのような争点に誘導する、間違った悪意ある意図を環境大臣として発言しているのは、役所を私物化しているとしか思えない」と山本氏は厳しく小泉氏を批判。父・純一郎氏が郵政民営化に賛成か反対かの二者択一で迫った手法と重ね合わせた。

小泉氏の振る舞いに激怒し、山本氏は環境省に公開質問状まで送ったというのだが、なぜそこまでするのか。

山本氏と高市氏は2004年に結婚。03年に高市氏が落選した際、高市氏の弟で秘書を務めていた人物を山本事務所で雇ったことが縁になったという。17年に離婚している。

「ケンカして別れたわけじゃなくて、別れても円満ですから。結婚生活は失敗したけど、彼女の政治信念や真面目さ、純粋さ、人間性は一番信用していますんで。彼女にはぜひ成功してもらいたい。ファンクラブの1人ですよ」

高市氏の人間性の一端を明かした。

「私の地元(福井県)の県知事選などで応援に来てくれた。彼女は義理堅いんです。離婚しても福井に応援に来たら、ウチの両親の墓参りをしてくれるんです。彼女の母親は警察官だから、厳しく育てられたのでしょう。礼儀は正しいんです」

菅政権は説明不足が指摘されることが多かったが、その点は大丈夫だという。

「彼女は説明がうまいし、隠さない。国民に対して賛否があることでも説明して、ごまかさないでしょう。こういう彼女の性格を知っているから、元夫としては彼女は政治家に向いていると思う。表裏のない女性総理になれると確信を持って応援しています」

元夫婦だからこその信頼感ゆえに、小泉氏が高市氏に売ったケンカを山本氏が買った形。小泉氏の反撃はあるのか。

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