風間ルミさん追悼 北斗晶が語る髪切りマッチの思い出「目だけで悔しさも切なさをも見せた」

1993年の風間ルミさん対北斗晶の死闘(東スポWeb)

元プロレスラーでタレントの北斗晶(54)が22日、ジャパン女子プロレスやLLPWなどで活躍した風間ルミさん(本名・斉藤ルミエ=享年55)の訃報を受けてブログを更新した。

北斗は「私しか思い出してやれない顔がある。」のタイトルに続き「遠い昔…人生で一度だけ長い髪をかけて戦った事がある プロレス界でいう髪切りマッチ」と書き出した。

1993年11月、全日本女子プロレス(当時)で行われた「髪切りマッチ」。風間さんが坊主になったことは語り草になっているが、この試合に勝利した北斗は「相手選手の髪にバリカンが入り 長い髪がバサバサリング下に落ち着いていき 大きな目がどんどん、赤く潤んで行く姿」と当時の描写を記しつつ「彼女を思い出すなら、あの瞬間の負けても尚、腕を前に組み目を真っ赤にしながらも強がる姿!」と振り返った。

さらに北斗は「人の中で、色んな印象があるだろうけど…多分、あの瞬間の 目だけで悔しさも切なさをも見せた彼女を思い出せるのは たった1人あの瞬間に目の前にいた 戦った私だけだろう」とつづり、最後にこう締めくくっている。

「だから、彼女を思い出す時も 誰かと彼女の話をすると時も 私は彼女のあの瞬間の顔を思い出す。あの時、戦った私しか思い出してやれない顔だから… 風間ルミさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます 合唱」

プロレス史に残る一戦に敗れた風間さん。その複雑な思いが宿った「目」は、一緒に伝説をつくった北斗の脳裏だけに刻まれている。

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