大相撲秋場所11日目(22日、東京・両国国技館)、カド番の大関貴景勝(25=常盤山)は幕内阿武咲(25=阿武松)を引き落として7勝目(4敗)。頭で当たって突き放し、体を右に開いて相手を土俵にはわせた。取組後は「しっかり準備してやろうと思った」と淡々と振り返った。
序盤戦は黒星先行だったが、これで5連勝。状態が上向いていることに本人は「15日間終わってみないと分からない」と話しつつ、土俵下の高田川審判長(元関脇安芸乃島)は「当たりが前半よりも威力が違う。だから、はたきが決まる」とうなずいた。
カド番脱出に〝王手〟をかけた貴景勝は「集中して頑張ります」と気を引き締めた。