湘南ブランド米「はるみ」、自慢の品質 平塚で収穫スタート

神奈川県内随一の米どころの平塚市で生まれたブランド米「はるみ」の収穫作業=同市小鍋島

 湘南生まれのブランド米「はるみ」の収穫作業が、神奈川県内随一のコメ生産量を誇る平塚市内で始まった。黄金色に染まった田んぼにエンジン音を響かせたコンバインが、大きく実った稲穂を刈り取っている。

 JA湘南によると、今秋は同市や大磯町、二宮町で例年並みの計約700トンの集荷を見込む。同市小鍋島で収穫作業に汗をかく農家の大庭健一さん(45)は「今年は目立った台風被害もなく、猛暑の影響も少なかった。品質も問題ない」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 はるみはコシヒカリとキヌヒカリを掛け合わせ、同市内の研究機関の開発で2014年に品種登録。16、17年にはコメの食味ランキングで最高ランクの特Aも獲得した。

 はるみの収穫は10月中旬まで続き、JA湘南農作物直売所「あさつゆ広場」では10月8日に新米の販売が始まる。大庭さんは「最近はコメ離れも言われるが、地産地消で地元のコメを味わってほしい」と呼び掛けている。

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