【秋場所】御嶽海が新横綱・照ノ富士をロックオン! 作戦の中身は「秘密です」

大栄翔(手前)を下した御嶽海

新横綱にロックオン――。大相撲秋場所11日目(22日、東京・両国国技館)、関脇御嶽海(28=出羽海)が幕内大栄翔(27=追手風)を押し出して勝ち越しを決めた。相手が引いたところで一気に攻め込み、取組後は「終始自分の相撲だったと思う。体が動いてくれました」と納得の表情だった。

ただ、8勝目に安堵しているわけではない。「もうちょっと早く勝ち越したかった」と本音をのぞかせると「負けた3番は全部勝てたと思う。目標は2桁(白星)なのでホッとしていられない」と強調。場所前に課題に挙げていた土俵でのスピード感には手応えを感じており、終盤戦に入っても好調を維持できているようだ。

そんな御嶽海は新横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)との一番に向けて作戦を立てていることを明言。気になる中身は「秘密です」とけむに巻いたが、どこか自信を感じさせる。

「絶対に当たる相手だというのは分かっていたので、それ(作戦がハマるかどうか)は取ってみないと分からないですけど、その通りに行けばいいなと」

12日目はすでに幕内阿武咲(阿武松)戦が組まれており、横綱戦は13日目以降が濃厚。過去4勝10敗、直近5連敗中の相手にどう仕掛けるのか注目が集まる。

その一方で今場所は東洋大の2学年後輩で競泳男子東京五輪代表の萩野公介(ブリヂストン)を招待。千秋楽までに国技館に足を運ぶ可能性があるという。「(本人は)行きたいとは言っています。五輪直後なので無理はさせられないけど」と話す御嶽海だが、刺激を受けてきた後輩の前で負けるわけにはいかない。

今場所も残り4日。2桁白星、横綱戦と存在感を発揮するしかない。

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