長﨑・安藤が女子単複で好発進 戸上は全3種目の初戦を勝利<卓球・WTTスターコンテンダードーハ>

<WTTスターコンテンダードーハ大会 9月20日~25日>

22日、WTTスターコンテンダードーハ大会は3日目を迎え、全種目で1回戦が行われた。

総括

写真:吉村和弘/提供:ittfworld

男子シングルスには吉村和弘(岡山リベッツ)、戸上隼輔(明治大)、宇田幸矢(明治大)が登場した。吉村はイブラヒマ・ディアウ(セネガル)とのフルゲームの熱戦を制している。戸上はドイツのペンドラ・邱党(チュウダン)相手に終始自分のペースを貫き3-0のストレートで快勝した。一方宇田は、東京五輪ポルトガル代表のティアゴ・アポロニアに第1ゲームを取るもその後は試合の主導権を握られ1-3で敗れた。

写真:長﨑美柚(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

女子シングルス1回戦には長﨑美柚(日本生命)と安藤みなみ(トップ名古屋)が登場。ともに初戦を3-0のストレートで制し2回戦進出を決めた。長﨑と安藤は女子ダブルスでも中国香港のペアに3-1で勝利している。同じく女子ダブルスに出場していた芝田沙季(ミキハウス)/佐藤瞳(ミキハウス)ペアはシンガポールのペアにまさかのストレート負けを喫した。

写真:宇田幸矢・戸上隼輔(明治大学)/撮影:ラリーズ編集部

男子ダブルスに出場している吉村/木造勇人(愛知工業大)ペアと宇田/戸上ペアはともに初戦で勝利して準々決勝進出を決めている。混合ダブルスに出場している戸上/早田ひな(日本生命)ペアはチュウ・ツェユ/曾尖(シンガポール)ペアに3-0のストレートで勝利して準々決勝に進出した。

4日目となる23日には、男女シングルスで2回戦、ダブルス種目で準々決勝が行われる。

4日目見どころ

男子シングルスの吉村、戸上はともに東京五輪代表選手との対戦となる。吉村の相手は同じ岡山リベッツに所属する李尚洙(イサンス・韓国)、戸上の相手はスウェーデンの左腕・クリスチャン・カールソンと一筋縄ではいかないハイレベルな試合になることが予想される。

写真:申裕斌(シンユビン・韓国)/提供:ロイター/アフロ

女子シングルスでは長﨑と安藤に加え、芝田、佐藤、早田の3名が2回戦から登場する。注目の試合は、カットマンの佐藤と韓国の期待の若手である申裕斌(シェンユービン・韓国)の試合だ。申裕斌は東京五輪で異質ラバーを駆使する倪夏蓮(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)に3-2で勝利するなど粘り強い卓球が持ち味である。

写真:佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部

一方佐藤も日本屈指のカットマンとして、質の高いカットを放つことができる。互いの意地がぶつかる熱戦となるだろう。またTリーグでも佐藤は九州アスティーダ、申裕斌は木下アビエル神奈川の一員として対戦が期待される。

写真:早田ひな(日本生命)・戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

男子ダブルスでは宇田/戸上ペアがドイツペアとの負けられない試合に臨む。さらに戸上は早田との混合ダブルスで何鈞傑(フージェンジェ)/李皓晴(リホチン・中国香港)ペアとの試合を迎える。

ここまで男子シングルス・男子ダブルス・混合ダブルスと全3種目で勝ち残っている戸上擁する日本ペアが、強力な香港ペアにどのような試合を繰り広げるのか。見逃せない試合だ。

日本選手 結果

男子シングルス1回戦

〇吉村和弘 3-2 イブラヒマ・ディアウ(セネガル)
11-7/9-11/11-5/11-13/11-3

宇田幸矢 1-3 ティアゴ・アポロニア(ポルトガル)〇
13-11/6-11/6-11/6-11

〇戸上隼輔 3-0 邱党(チュウダン・ドイツ)
11-8/11-4/11-6

男子ダブルス1回戦

〇木造勇人/吉村和弘 3-1 サティアン・グナナセカラン/アンソニー・アマルラージ(インド)
11-5/9-11/11-5/11-6

〇宇田幸矢/戸上隼輔 3-0 ハーメット・デサイ/Manav Vikash THAKKAR(インド)
11-5/11-7/11-8

女子シングルス1回戦

〇長﨑美柚 3-0 リー・ジオン(韓国)
11-5/11-5/11-8

〇安藤みなみ 3-0 ZHOU Jingyi(シンガポール)
11-8/11-7/11-3

女子ダブルス1回戦

芝田沙季/佐藤瞳 0-3 リン・イエ/曾尖(ゼンジャン・シンガポール)〇
6-11/4-11/7-11

〇長﨑美柚/安藤みなみ 3-1 呉穎嵐(ウーインラン)/ZHU Chengzhu(シンガポール)
11-5/9-11/11-9/11-9

混合ダブルス1回戦

〇戸上隼輔/早田ひな 3-0 チュウ・ツェユ/曾尖(シンガポール)
11-7/12-10/11-8

23日 日本選手試合予定

男子シングルス2回戦

吉村和弘 – 李尚洙(イサンス・韓国)

戸上隼輔 – クリスチャン・カールソン(スウェーデン)

男子ダブルス準々決勝

宇田幸矢/戸上隼輔 – ベネディクト・デューダ/邱党(チュウダン・ドイツ)

女子シングルス2回戦

芝田沙季 – 曾尖(ゼンジャン・シンガポール)

佐藤瞳 – 申裕斌(シンユビン・韓国)

早田ひな – Karoline MISCHEK(オーストリア)

長﨑美柚 – 陳思羽(チェンズーユ・チャイニーズタイペイ)

安藤みなみ – バラボラ・バラージョバー(スロバキア)

混合ダブルス準々決勝

戸上隼輔/早田ひな – 何鈞傑(フージェンジェ)/李皓晴(リホチン・中国香港)

WTTとは

ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。

これまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに、五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として、グランドスマッシュを位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。

図:WTT概要/作成:ラリーズ編集部

文:ラリーズ編集部

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