コロナ禍で余った食品を…「フードロス解消する販売会」 東京・池袋の百貨店

新型コロナウイルスの影響で訪れる人が激減した観光地などで販売されるお土産や名産物など、このままだと捨てられてしまう食品を集めた販売会が期間限定で行われています。

東京都内の百貨店で9月22日から始まった"コロナ禍で行き場を失った食品をおいしく食べてフードロスを減らす”販売会は、食品ロスの削減を目指すフードシェアリングサービス「ロスゼロ」とコラボして行われます。会場には観光客の激減で影響を受けた各地のお土産や特産品が並びました。例えば、飲食店やカフェの利用者が激減したため余ってしまったシロップは、アイスクリームやパンにかけたりお菓子作りに利用してもらいたいとして販売されています。他にも、瓶のふたが開きにくいという理由で販売できなくなってしまったオリーブオイルや、商品がリニューアルされるため販売が難しくなったジャムも店頭に並びました。

さらにコロナ禍で需要が減ったため製品化されずに余ってしまった未使用の製菓材料のチョコレートは、そのまま廃棄されるのではなく別の商品として生まれ変わる「アップサイクル」をすることで食品の廃棄を少なくできるといいます。ロスゼロの前川麻希さんは「ロス=無駄なもの・食べられないものというイメージではなく、そこに至るまでにいろいろなドラマがあって、結果的に行き場がなくなったものではあるが、おいしく食べてもらう期間はしっかり残してあるので、理解いただきながら楽しく食べてもらいたい」と話しています。

販売会は9月28日まで、東京・豊島区にある西武池袋本店で開かれています。

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