松坂桃李 古田新太との映画共演「シーンはカロリーが高くて、終わった後はへろへろになった」

古田新太(左)と松坂桃李

俳優の古田新太(55)、松坂桃李(32)、寺島しのぶ(48)、田畑智子(40)、藤原季節(28)、伊東蒼(16)が23日、都内で行われた映画「空白」(吉田恵輔監督)初日舞台あいさつに登場した。

同映画は万引き未遂の末に死んでしまった娘の無罪を証明しようとして〝モンスター化〟する父・添田充(演・古田)の物語。狂気あふれる古田の演技が注目されている。

古田は「監督はずっとげらげら笑っていて、へらへらしていて、誰よりも泣いてました」と撮影を振り返った。

飲んべえで知られる古田だが、今回は松坂と飲みに行くことはなかったという。

松坂は「古田さんとのシーンはカロリーが高くて、終わった後はへろへろになってました。よく飲みに行けるなと思いました」と苦笑する。

寺島は異常に正義感の強いスーパーの店員役を演じたが「こういうおばさんがいたら絶対に嫌だよね、というキャラクターを集めてできた役です」と笑った。

藤原は古田との共演シーンについて「食堂のシーンで、古田さんが泣く芝居があるんですけど、カットが掛かった瞬間に、僕の食べ残しのエビフライを『もったいないだろ』と泣きながら食べてるんです。混乱しましたね」と明かした。

吉田監督は「古田さんは重要なセリフに限って、サラっと言うんですよ。俺も『OKなのか?』ぐらいの気持ちだったんですけど、編集してみると、これはお客さんに届くと。勉強になりましたね」と語った。

映画も全国各地で好評とのことで、古田は「こんなモヤモヤした気持ちになる映画をどう宣伝したらいいのかと思っていたんです。気持ちが揺れる映画だと思うので、見終わった後は、みんなでマスクして感想を話していただければ」と呼びかけた。

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