新潟青年会議所が、上古町を中心に集積している古着屋を活用した学生との古町活性化プロジェクトの概要を発表

地域人財創出委員会の竹村祥吾委員長(左)とメンバーたち

気合いを入れる竹村委員長とメンバー(動画)

一般社団法人新潟青年会議所は23日、古町地区の上古町(かみふる)を中心に集積している古着屋を活用した学生との地域課題解決プロジェクトの概要を発表した。

資料によると「新潟では若き人財が都市部へ流出し、将来の地域の担い手不足が危倶されている」。こうしたなか、持続的に発展し、活力あるまちであり続けるためには若き人財の力が必要ということから、新潟青年会議所では、県内学生とこれまで全4回勉強会を実施するとともに、学生たちに取り組みたい地域課題選定、事業アイディア立案、プレゼンテーション動画作成を行ってもらった。

立案されたアイディアは「新潟のB級グルメ特集〜一体となって新潟の良さを発信しよう〜」「古町フリーマーケット」「食育×魚育プロジェクト」「農場短編映画」「FURUMACHI FURUGI PROJECT〜“古”町を“古”着で盛り上げよう〜」「ビジネスアイディアコンテスト」など。それらを対象に新潟青年会議所メンバーが投票し、投票数の最も多かった「FURUMACHI FURUGI PROJECT〜“古”町を“古”着で盛り上げよう〜」を、地域に必要とされる人財創出事業として実施することにした。

このプロジェクトでは、古町は古くから新潟市の中心街だが、万代地区などと比較して若者に馴染みのない街という側面がある一方で、若者が訪れて賑わいを見せている古着屋が古町に少なからずあることに着目した。

具体的には、古町にある古着屋に協力を依頼した後、協力を得られた古着屋を取材し、古町の古着埋の情報が詰まった「IFURUMACHI FURUGIYA MAP」を作成するというもの。MAPは紙媒体と新潟青年会議所が運営している「みんなでつくる新潟魅力マップ」を利用したデジタル媒体の2つ作成し、協力を得られた古着屋のおすすめポィントや、どんなものを置いているかなど、さまざまな情報を載せる。

また協力を得られた古着屋全店舗で使える「共通クーポン券」を作成し、MAPにセットにしてつけるという(紙クーポンとデジタルクーポンを作成)。クーポンの詳しい値段は、交渉後に検討するが、およそ500円から1,000円を想定している。

23日時点でTIME、THIS MAN、chewinggum、Lubi Lu、straight、Re:Iate、piiiiece、&MOTELの参加が決まっている。

MAPは10月23日に公開予定で、このプロジェクトで、コロナ禍の影響で閉店を余儀なくされる店舗が多いなか、「古町のシャッター街問題の解決」や、「若者でも訪れやすい古町のイメージ定着化」、「人気のある古着屋をテコにしたふるまちの商店全体の活性化」を目指す。地域人財創出委員会の竹村祥吾委員長は「古着屋を訪れることで周りの店も訪れていただき、古町には良い店があることを感じてもらいたい。かつての賑わいを吐露戻せたらよい」などと話していた。

なお現在、メンバーは学生7人と新潟青年会議所 地域人財創出委員会のメンバーで構成しているが、10月1日まで追加メンバーを募集している。募集人数は30人で、Instagramの投稿時のモデルやプロジェクト全般の活動に携わってもらう。

次号概要を説明するメンバー

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