【WWE】コロナから復帰のKUSHIDAが悪夢の〝1対6〟でNXTクルーザー級王座陥落

ストロング(左)のバックドロップを食らったKUSHIDA(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

配信されたWWE・NXTで、新型コロナウイルス感染から復帰したKUSHIDA(38)が無念のNXTクルーザー級王座陥落となった。

この日は遺恨を深めるユニット「ダイヤモンド・マイン(DM)」のロデリック・ストロング(38)との防衛戦。王者は8月にストロングとのタイトル戦が予定されていたが、王者のコロナ感染により延期となってた。仕切り直しの一戦に、DMはハチマン(鈴木秀樹)を筆頭にマルコム・ビベンス、クリード・ブラザーズ(ジュリアス&ブルータス)、アイビー・ナイルがセコンドに就いて必勝態勢だ。

王者KUSHIDAはアトミックドロップからドロップキック、マサヒロ・タナカを放って攻め込めば、ストロングもビッグブーツやバックブリーカーで反撃して白熱の攻防を展開した。

終盤にはKUSHIDAが必殺のホバーボードロックでストロングを捕らえたものの、ビベンスが場外から介入しタップ寸前のストロングの足をロープに引っ掛けた。これでロープエスケープとなり、姑息(こそく)な一手でストロングは窮地を脱出。さらにビベンスがレフェリーの注意を引いた。ハチマンもビベンスの体を後ろから抱き抱え、〝妨害〟を阻止したかのように見せかけた。

このスキにクリード兄弟によって場外に引きずり出されたKUSHIDAは、アイビーからローマン・レインズばりのスーパーマンパンチを顔面に食らった。兄弟からリングに放り込まれると、ストロングにジャンピングニーからエンド・オブ・ハートエイク(変型背骨折り)を決められ、3カウント。DMから悪夢の〝1対6〟の状況をつくられたKUSHIDAがNXTクルーザー級王座をストロングに明け渡してしまった。

試合後に現れたグレイソン・ウォーラーがストロングに王座挑戦を表明して次週の王座戦が決定。KUSHIDAは「タイトルを失った…。このタイトルは俺にハングリー精神を思い出させ、そしてこのWWEという大きな組織で王者としていることがいかに難しいかを教えてくれた。俺はやつら、特にマルコムが許せねえ」と自身のツイッターで投稿。これにイケメン二郎も「DMが6人がかりでKUSHIDAのタイトルを奪った。腹が立つし、フェアな試合じゃない」と投稿しKUSHIDAに同情した。

KUSHIDAと二郎が日本人コンビを結成して、悪の集団DMに立ち向かうのか? 注目だ。

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