株式会社バイオマスレジンマーケティングが新潟市に本社移転、新社長には元新潟博報堂代表取締役社長の山田眞氏が就任予定

生分解性プラスチックの開発や米(非食用米)に代表される国産バイオマス資源を活用したプラスチック樹脂原料の製造販売などを手がける株式会社バイオマスレジンホールディングス(東京都)は21日、グループ各社のマーケティング機能を担う株式会社バイオマスレジンマーケティング(新潟県南魚沼市)の本社を10月1日に新潟市に変更すると発表した。

併せて新社長に、元新潟博報堂代表取締役社長の山田眞氏が就任予定であることも発表した。

新体制となるバイオマスレジンマーケティングでは、企業間連携の共創による各種プロジェクト運営 、広告宣伝・広報・イベント展開、商品開発事業、ECサイト運営、教育分野でのSDGs・環境活動などにより、プラスチックと農業におけるサーキュラーエコノミー(循環経済)とカーボンニュートラルの実現に貢献していきたいという。

なお、バイオマスレジンマーケティングでは、今年7月にPLAKA2(新潟市中央区)にある新潟県ITイノベーション拠点施設「NINNO」のNINNO PROJECT SPACEにオフィスを設置しているが、新本社は同ビルの7階に開設する。

◎株式会社バイオマスレジンマーケティング概要

設立年月日 2020年1月6日
主要株主 株式会社バイオマスレジンホールディングス(100%)
資本金 1,000万円
新本社住所 新潟市中央区笹口1丁目2 PLAKA2 7階
※当面の間、電話番号(025—775—7155)に変更はない
サテライト 新潟市中央区笹口1丁目2 NINNO PROJECT SPACE

◎山田眞氏経歴

1961年生まれ。1984年(株)博報堂入社。2012年から2018年(株)新潟博報堂代表取締役社長。新潟博報堂では新潟三越伊勢丹様の「越品」をプロデュース。その後、新潟三越伊勢丹と業務提携し「NIIGATAみらいプロジェクト」を始動。2018年博報堂本社に戻り、全国各地の地域会社を統括・共創を行う部門の部門長を経て、現在に至る。

◎「ライスレジン®」について

米(非食用)由来の国産バイオマスプラスチック。食用に適さない古米、水害米、米菓メーカーで発生する破砕米など、飼料としても処理されず廃棄されてしまう米を、新しいテクノロジーでプラスチックへとアップサイクルしている。米を最大70%まで混合することが可能で、石油系プラスチックの含有量を大幅に低減することができる。またカーボンニュートラルの性質を持ちながらも、従来のプラスチックと比べてもコストや成型性、強度などはほぼ同等という。なお、バイオマスレジングループでは、完全に自然に還る生分解性プラスチックの販売を来年アジアで予定している。

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