【秋場所】貴景勝がカド番脱出 新横綱・照ノ富士2敗目で優勝の可能性も残った!

宝富士を下し、カド番脱出を決めた貴景勝

まだ賜杯は諦めていない。大相撲秋場所12日目(23日、東京・両国国技館)、カド番の大関貴景勝(25=常盤山)が幕内宝富士(34=伊勢ヶ浜)を押し出しで下し8勝目(4敗)。カド番を脱出した。この日も立ち合いで激しく頭からぶつかり相手に圧力をかけ、最後は勢いよく相手を土俵外へ追い出した。

初日から3連敗と序盤戦は大いに苦しみ、先場所に負傷した首の不安を感じさせながらも7日目から6連勝と立て直しに成功。2019年秋場所以来の2度目の関脇転落を阻止し、取組後は「積極的にやろうと思っていた。変わらず集中してやるしかない」と残り3日間に向け気を引き締めた。

一方で、この日の結びの一番で新横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)が関脇明生(立浪)に敗れ2敗目を喫した。これによって貴景勝にも優勝の可能性が残された。「4敗しているんで優勝を考える立場ではないが、可能性がある以上は一生懸命、目指さないといけない。そのためには明日集中してやらなければつながらないんでしっかり準備したい」と賜杯獲得に最後まで全力を尽くすことを誓った。

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