中日が敗戦濃厚も9回に粘って今季15度目のドロー 与田監督「よく負けなかったが…」

代打を送る与田剛監督

中日が今季初のサヨナラ勝ちを逃した。23日の阪神戦(バンテリン)で3ー3と今季15度目のドロー。2点ビハインドで迎えた9回に相手守護神のスアレスを攻め立てて3連打で1点を返し、代打・福留が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。ところが、打球がフェンスの隙間に挟まるアクシデントとなり、その後も木下拓の併殺打でサヨナラのチャンスをものにできなかった。

以下は与田剛監督(55)の一問一答。

――9回は打線が粘ってスアレスから得点をもぎ取った

与田監督 選手はよく負けなかった。本当は勝たせたかったけど、ああいう粘りが出たのは大きかった。

――先発の笠原は6回1失点の粘投

与田監督 前回(広島戦で5回1失点)と同様に非常に攻めていきながら、多少コントロールのバラつきはあったが、なんとかよく1失点で6回を投げ切ってくれた。ナイスピッチングでした。

――1点ビハインドの6回に今季安打のない伊藤を代打に送った意図は

与田監督 いろんな準備を普段から、選手を見た中で(選んだ)。いい結果を出してくれましたね。

――伊藤のいいところは

与田監督 積極的にストライクカウントを振っていく、広角に打てるところが彼の持ち味。見事に右翼へ(二塁打を)打ってくれましたけど、こういった打撃をどんどん心がけてほしい。

――又吉が3連投で2試合連続で失点したのは疲れなのか

与田監督 もうこれは点を取られることはしょうがないし、失策はついたが、(8回の堂上)直倫のところも近本の足を考えれば、あそこは捕ってもセーフかもしれない。ゆっくり捕っている時間はないので。形の上では失策だけど、あれは最大限、なんとか止めようという形のプレーだったので、その後はもうしょうがないですね。

――打線は相手先発・伊藤将を7回1得点となかなか点を攻略できず

与田監督 低めに結構、少しずつ動くボールだったり、効果的に左右、高さを含めてうまく使って投げていたのでは。

――伊藤将には前回9月1日も7回1得点と同じように打線は抑えられたが

与田監督 結果の通りですね。いい投球をされれば、そんな簡単に打てるわけではないので。

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