Sasolが2050年までのネットゼロにコミット、2030年の温暖化ガス排出削減目標を3倍に

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【ヨハネスブルク2021年9月22日PR Newswire=共同通信JBN】Sasol Limited(「Sasol」)は22日、温暖化ガス排出ネットゼロを2050年までに達成することにコミットする最新の戦略を発表した。パリ協定の目標を支持して低炭素世界への移行を加速するというSasolのコミットメントに合致する。

2050年の目的に沿って、Sasolは2030年のスコープ1、2の温室効果ガス排出削減目標を、昨年発表された南アフリカ事業の当初の10%から2017年のベースラインを外れてエネルギー、化学事業の30%に引き上げた。同社はまた、エネルギー事業について2019年のベースラインから外れたスコープ3の削減目標を導入している。これは同業者がコミットしたことと一致する。

SasolのFleetwood Grobler社長兼最高経営責任者(CEO)は「詳細な評価とモデル化に基づき、当社の目標は事業の売却や分離なしに、既存資産の脱炭素化を通じて達成できる」と述べ、次のように付け加えた。

「これは、エネルギーと工程の効率化、再生可能エネルギーへの投資、南部アフリカのバリューチェーン用原料を追加の天然ガスに転換することを組み合わせて行われる。これらのソリューションはよく知られており、ほとんどが当社の管理下にあり、必要な投資は費用効果が高く、資本コストを超えて当社事業で大きな収益を維持できる」

2030年を超えてSasolは、2050年までのネットゼロ目標到達へ南部アフリカのバリューチェーンを転換するためのさまざまなオプションで複数の実行可能な経路がある。原料を石炭から離れて天然ガスに移行、その後、長期的にグリーン水素と持続可能な炭素へと、これらオプションの経済性が向上するにつれて徐々に転換することによる。

Grobler氏は「不確実な将来に、このアプローチは敏捷性を提供し、費用効果の高い緩和手段が利用可能になったときに転換することを可能にする。また、インフラストラクチャーの固定化と無駄な設備投資を回避する」と述べた。

Sasol独自のFischer-Tropsch(FT)技術は特に、魅力的な新しい発展中の価値プールを備えており、低炭素の未来に意味のある役割を果たすのに非常に適している。

「このような背景で、当社は技術的優位を基盤として国際的に重要な市場での地位を確立することを目指し、新しい事業Sasol ecoFTを確立しつつある。この技術の最初の利用の1つは、持続可能な航空燃料(SAF)になりそうだ。新しい規制が需要を促進し、既存の技術と原料ではFTが対応できる限度がある」

▽公正な移行
世界経済がエネルギーシステムを変革するにつれて、これは産業を混乱させ、価値プールと雇用市場を変化させ、さまざまな地域で多様なスキルと能力を必要とする。Sasolは、新しいエネルギー価値プールの開発を加速することにより、雇用機会を保護、促進することを目的として、地理的なフットプリント全体で公正な移行を進める。

特に南アフリカは、自社使用と輸出機会に向けた再生可能エネルギーと低コストのグリーン水素生産に大きな期待を寄せている。これには、機会を開発し、雇用と経済的富を創出するための地元化の機会を最大化するために、業界の利害関係者と政府によって国家的計画が確立される必要がある。

Grobler氏は「労働力への影響は2030年以降になる可能性があるが、適切な長期人的資本計画により、これを今予測しておく必要がある。化石燃料関連の活動に関与する人々の自然な移行を管理し、将来の低炭素経済のニーズに対応するための技能再教育に投資する」と述べた。

▽将来のSasolの事業
Sasolのエネルギー事業は、1バレルあたり35ドル未満の損益分岐点の石油価格による有利な資産基盤を通じて、南部アフリカのエネルギー転換を主導する立場にある。グレー水素の世界最大の生産者の1つとして、Sasolはこの専門知識を活用して、低炭素原料を通じて脱炭素化し、コスト競争力のある持続可能な燃料とエネルギーの生産を増やすことを目指している。

化学品は独自の化学、特にFTとZiegler-Alumina-Guerbet技術を通じて成長の機会を追求する。レイクチャールズ工場が今や全面稼働しているため、生産力が増加するにつれて、Sasolには魅力的なキャッシュフローを生み出す明確な経路がある。それは、より特殊なソリューションと持続可能な化学品、特にSasolがすでに市場で主導的な地位を占めているエッセンシャルケア化学品と先端材料の成長を加速する。

Sasol ecoFTは、FT技術を活用して新しい持続可能な事業の構築に注力する。現在、FTは化石燃料ベースの水素と炭素の供給源を使用している。この技術はグリーン水素と、バイオマス、炭素集約型プロセスから回収された炭素、最終的には直接的な空気回収などの持続可能な炭素原料を使用する可能性がある。

Grobler氏は「南部アフリカのバリューチェーンの中心にある当社のFT技術は、低炭素原料を介して脱炭素化し、コスト競争力のある持続可能な燃料と化学品の生産を増強するのに適している」と述べた。

▽持続可能な収益を挙げながら自己資金で移行
Sasolの重点を再調整した戦略は、株主への持続可能で回復力のある配当が回復するにつれて、移行を加速しながら、会社が共有価値の成長を可能にする財務構造によって支えられている。

SasolのPaul Victorグループ最高財務責任者(CFO)は「明確かつ最新の資本配分の枠組みと統治構造を通じ、当社は未来のSasolの実現で直面するすべての投資を進めるための有効かつ効率的な意思決定を確実にする」と述べた。

短中期的には、2025年までの第1段階では、Sasolがバランスシートを強化すると同時に、低石油価格シナリオでコスト競争力とキャッシュフロー生成を増やす能力を向上させる。Sasolはこの期間に投下資本利益率(ROIC)を12-15%に改善することを目標としている。

2030年までの短中期の第2段階では、収益とSasolの移行計画への投資のバランスを優先する。Sasolは2030年までのこの期間に、資産ベースを維持し、関連するすべての環境・大気質規制を順守し、30%の温暖化ガス排出削減目標を達成するための移行資金を賄うために、年間200-250億ラントを投資する予定。これには、2030年までの合計150億-250億ラントの変革資本を含むが、目標ROICは15%を超えると予想される。

Victor氏は「Sasolグループ全体の収益プロファイルは引き続き大幅に改善され、魅力的なままである。気候変動目標を達成しつつ、より高い収益への明確な道筋がある」と付言した。

主要なトリガーに達した時点で配当が再開され、株主に提供されるこれらの収益は、その時点での一般的な見通しに基づいて持続可能であるとの確信がある。利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)に対する純債務の1.5倍のレバレッジ比率に達し、絶対債務レベルが50億米ドルを下回ると、2.8倍またはコアヘッドライン1株当たり利益(CHEPS)の36%の最低支払いが発動される。絶対純債務レベルが40億米ドル未満に減少すると、2.5倍またはCHEPSの40%へのステップアップが続く。通常配当はこの範囲で維持される。

▽発行者
Matebello Motloung
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matebello.motloung@sasol.com

▽Sasolについて
Sasolは世界的な化学・エネルギー企業である。知識と専門技術を活用し、高度な技術と製法を世界規模の操業施設に統合している。

当社は、27カ国で広範な高品質商品を安全かつ持続可能な方法で調達、生産、販売し、利害関係者に価値を創造している。「より良い世界のための革新」という当社の目的は、責任をもって常に世の中の力となるために、人、地球、利益のトリプルボトムラインの成果を実現することを課している。

当社事業は環境的、社会的、経済的に持続可能なことを保証する4つの持続可能な開発目標を優先している。

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ソース:Sasol Limited