【RISE】那須川が鈴木に判定勝利「あと2試合いい試合ができるように」

鈴木(右)に左ハイをヒットさせる那須川

立ち技打撃格闘技イベント「RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA」(23日、神奈川・ぴあアリーナMM)で、RISE世界フェザー級王者の那須川天心(23)が鈴木真彦(24)に判定3―0で勝利した。

1Rから那須川は異次元のスピードで鈴木を圧倒。強烈な左ハイキックや右のジャブをヒットさせていった。2Rも相手にペースを握らせず。鋭い打撃に加えて胴回し回転蹴りやバックブローなどの回転技も繰り出して観客を沸かせた。

ジワジワと相手を追い込みながら〝横綱相撲〟を展開した那須川は最終3Rでさらにギアを上げ、強烈なストレートや飛びヒザを放ったが、相手をダウンさせることは出来ず。それでも相手を完封して一方的に攻めたこともあって判定3―0で圧勝した。

試合後那須川は鈴木に感謝の言葉を口にした後「(ボクシング転向を控え)パンチで倒したい気持ちが強すぎて少し空回りしちゃった部分はあったんですけど、技術的にいいものを見せられたと思います」と満足げ。さらにボクシング転向前の残り2試合について「相手はなにも決まっていないですけど、あと2試合いい試合ができるように準備したい。(トーナメントを制した同門の風音から対戦要求を受けたが)ストーリー的に、やってもいいかなとも思うので、応援してください」と含みを持たせた。

残り2試合、神童の前に立つのは、果たして―。

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