【新日本】前年度覇者・飯伏が石井との激闘制し2勝目 白星先行もノーコメントで退場

石井(左)をカミゴェでフィニッシュする飯伏幸太

新日本プロレス23日大田区総合体育館大会の「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、前年度覇者の飯伏幸太(39)が石井智宏(45)を下し2勝目(不戦勝1を含む)を挙げた。

開幕戦(18日、大阪)で高橋裕二郎に不覚を喫した飯伏は、この日も石井の猛攻に苦戦を強いられた。シットダウン式ラストライドを繰り出しながらもカミゴェは決めきれず、ヘッドバットから強烈なラリアートを連発されて劣勢に。垂直落下式ブレーンバスターを着地してハイキックからのカミゴェを狙ったが、カウンターの左ラリアートを浴びてしまう。

それでも石井の垂直落下式ブレーンバスターだけは許さない飯伏は、ニーパッドを外して勝負に出る。強烈なヒザ蹴りを顔面に叩き込むと、スタンディング式のカミゴェを発射。最後はついに正調のカミゴェを決めて激闘に終止符を打った。

前年度覇者の意地を見せつけ開幕2連敗は阻止した飯伏だったが、試合後はダメージが大きくセコンドの肩を借りて退場。バックステージも無言で控室へ姿を消した。欠場明けで臨む今大会、史上初の3連覇への道のりは険しいが、偉業を成し遂げることはできるのか――。

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