巨人・中田翔〝故郷での一発〟に広島OB・大下剛史氏も泣いた「恩返しのスタートだ」

故郷・広島で先制2ランを放った中田翔

23日の広島戦(マツダ)で本塁打を放った巨人・中田翔内野手(32)について、広島OBの本紙専属評論家・大下剛史氏は「同じ広島育ちの野球人として涙が出るほどうれしかった。きっと母親も喜んでくれていることだろう」と話した。

「中田にとって、この日が最後のチャンスとなってもおかしくなかった」と見ていた大下氏。21日に一軍再昇格を果たしたが、2戦連続でスタメン起用されながら7打数無安打。それだけに「選手層の厚い巨人ではそんなにチャンスはもらえない。復帰後初アーチは故郷での戦列復帰という最高の演出をしてくれた原監督の顔を立てる一発にもなった」と喜んだ。

さらには中田に「自らの愚行で日本ハムにいられなくなり、手を差し伸べてくれたのが原監督だ。プロ野球人生が終わっていてもおかしくなかったのに、再びユニホームを着られている。野球選手というより、まず一人の人間として謙虚な気持ちを忘れてはいけない。これはあくまでも恩返しのスタートだ」とのエールを送った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社