早朝の西の空 名月彩る光の帯 反薄明光線、那覇で撮影 

 22日午前6時14分、那覇市の西の空に、雲の切れ間から漏れた太陽の光が、太陽と正反対の方向に放射状に伸びる「反薄明光線」が確認された。元沖縄気象台職員で、気象予報士の島尻勝さん(67)が市内の自宅屋上から撮影した。

 反薄明光線は天気が良く、かつ太陽の方向に積乱雲が発達していることなど、複数の条件が重なって現れる。この日西の空には、前日に「中秋の名月」として昇った満月と共に、放射状に広がる光の柱が確認された。

 日頃から朝焼けや夕焼けを写真に収めるという島尻さんは「あんなにはっきりした反薄明光線は初めて見たので、とても感動した。幸せな1日になった」と話した。

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