庭を疾走する「恐竜の赤ちゃん」か 米フロリダ州の防犯カメラに衝撃映像 

恐竜の赤ちゃんか?(ユーチューブチャンネル「FOX35オーランド」から)

米フロリダ州で、家庭用防犯カメラに“恐竜の赤ちゃん”が写ったと大騒動になった。現代に恐竜がよみがえったのか!? 問題の映像を独自に再検証した。

その映像は4月半ば未明、州北東部の大西洋岸にある都市パーム・コーストで撮影された。

自宅の外に設置した防犯カメラに「“赤ちゃん恐竜”が庭を駆け抜けるのが写った」と主張するのは地元住民クリスティーナ・ライアンさん。

5秒間のモノクロ映像で、画質は悪い。ただ、確かに画面右下から左上に向かって、謎の生物が早足で駆けていくのが映っている。軒下の観葉植物のサイズと比較すると、体長1メートル弱といったところか。頭部の色だけ白っぽく、尻尾があり、前足を上げて後ろの二足で走っているようにも見える。

フロリダ中部のニュースを扱う地元メディア「FOX35オーランド」の取材に応じたライアンさんは、「古代生物が復活したんじゃないか?」と話した。

「『ジュラシック・パーク』を何度も見てるけど、私は俊敏で肉食性の小型恐竜か、他の小さい恐竜を見たのよ!」

このニュースはSNSやユーチューブで拡散し、ナゾの生物の正体をめぐる論争はヒートアップした。

野生の七面鳥やフラミンゴといった大きな鳥ではという説。スカンク、アルマジロやキツネと言う人も。また「コスプレした子供のようだ」という意見もあった。

多かったのは、反射素材の首輪をはめたか、何かをかぶって前が見えない犬が暴走しているという説だ。ただ、犬の飼い主が名乗りを上げたとの情報はない。

一方で支持されているのが、トカゲの一種という説で「頭をプラスチック容器に入れたイグアナ」という意見も。他に疑わしいトカゲがいる。前足を上げて走るバシリスクだ。体長60~80センチとさほど大きくないが、トサカや背びれがあり、見た目は恐竜そのもの。

現地在住の日本人女性が、自宅の庭に現れ、二本足で逃げるバシリスクの動画をブログに載せていた。この女性は「フロリダではかなりポピュラーで、水の上も二本足で走って逃げるのをたまに見ます。私が撮影したのはまだ子供だと思います。体長20センチぐらいでしょうか」。ただ、この女性が問題の映像を見たところ、「私には、犬が何かかぶって走ってるように見える」とのことだった。

果たしてその正体は…。

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