【卓球】混合金・水谷隼が語る強心臓アスリートの共通点「自分でメンタルコントロールができる」

自身初の一般書を出版した水谷

東京五輪の卓球混合ダブルス金、男子団体銅メダルの水谷隼(32=木下グループ)が24日、都内で行われた自身初の一般書「打ち返す力 最強のメンタルを手に入れろ」(講談社)の出版記念会見に出席し、強メンタルを持つ人物の共通点を口にした。

著書にはドイツ留学を決断した14歳のころから引退決意までの卓球人生の真意、これまでの実体験でつかんだ、仕事、お金、人間関係すべてに通じる「成果を出す」最強のメンタルを手に入れる方法が余すことなく書かれている。

東京五輪では、混合ダブルス準々決勝のドイツ戦での大逆転劇や決勝戦の終盤で見せた強心臓ぶりなど、随所で〝メンタルの強さ〟を発揮。水谷は「『メンタル強いね』と言われてきているが、そのためにたくさん勉強してきたし、いろんな本を読んできた。決して生まれ持ってメンタルが強かったわけではなくて、いろんな経験を経て強くなったので、この本を通して伝えられたら」とコメントした。

また、水谷自身のメンタルが強くなったターニングポイントについても言及。「リオ五輪でメダル(団体銀、シングルス銅)をとれた1つの要因として、大会前にメンタルコーチにご指導をいただいて、そこで考え方が変わってメンタルが強くなったと思う」と明かした上で「自分で緊張をコントロールできる人が最強だと思う。状況に応じて、今緊張しているなって思ったら、緊張を解くことを試したりとか、強い人っていうのは自分でメンタルコントロールができる」と力説した。

卓球界の歴史を変えた快挙の裏には、地道なメンタル強化策が隠されていた。

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