【新日本】ザックがIWGP世界ヘビー級王者の鷹木に勝利!飯伏は石井からカミゴェで勝利!KENTAが裕二郎との同門対決を制する!9.23大田区『G1 CLIMAX31』<全試合結果>

新日本プロレスは9月23日(木祝)、東京・大田区総合体育館で『G1 CLIMAX 31』第3戦を開催。

IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟がザック・セイバーJr.の変型腕ひしぎ十字固めにギブアップ負けとなった。勝ったザックは「今年のG1は俺のもんだ!」とアピール。

また、G1を2連覇中の飯伏幸太は石井智宏をカミゴェで沈めて勝利、BULLET CLUB同門対決となったKENTAと高橋 裕二郎の注目の対決はKENTAが制した。

そしてグレート-O-カーンは矢野通を下して、内藤の欠場による不戦勝を入れて勝ち点6とトップに立った。

試合後のコメントと試合結果は以下

G1 CLIMAX 31
日時:2021年9月23日(木) 18:30開始
会場:東京・大田区総合体育館
観衆:1,284人

全試合結果

第1試合 30分1本勝負
スペシャルシングルマッチ
×永田 裕志
vs
〇タンガ・ロア
15分35秒 エイプシット→片エビ固め

▼バックステージコメント

ロア「ナガタ、突然の変更だったけど受けてくれて、俺と向かい合ってくれたことに感謝している。ナイトーがケガで欠場になってしまったのは本当に残念だ。早く良くなることを願う。ナガタ、お前の熱いエネルギーとその闘魂に、俺は心を打たれた。まるで『G1』公式戦であるかのような、2点を狙う勢いでぶつかってきてくれた。でも、今日勝ったのは俺だ。数年前(2017年)の『NEW JAPAN CUP』で、俺はお前に負けている。でも、それももう過去の話だ。俺はあの頃より格段に強くなった」

永田「不思議なもんだね。まさかこの『G1』でシングルマッチを迎えるとは思わなかった。今回の『G1』、いや卒業してからずっと『G1』を迎えると、やっぱどこかやるせない気持ちがあった。完璧にオフにして『G1』期間を過ごした。でも、オフにしてても、こうやって急に強引にオンにしなきゃいけないときが来た。ギアを思いっきりトップにして、アクセル入れて目一杯踏んづけて。でも、まだできるよ、俺は。まだできる、俺は。こんな闘いで永田を測ってもらっちゃ困りますよ。まだまだ行ける、俺は。それを皆さんに見せます。見せてみせます」

第2試合 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 31』Aブロック公式戦
×矢野 通(2勝1敗=4点)
vs
〇グレート-O-カーン(3勝0敗=6点)
11分30秒 エリミネーター→片エビ固め

▼バックステージコメント

オーカーン「(※矢野のパイプイスと以前に切られた弁髪を持ち、急所を押さえつつ)あぁっ!! (試合後の急所攻撃は)“イタチの最後っ屁”か!? 弱い貴様らしいな、オイ! だがな、あぁっ!! まずお礼を言わせてくれよ、お礼を。貴様が切ってくれたおかげで、余の美しい弁髪がさらに美しくなったんだ(※と言って弁髪を舐める)。もう1回切ってもいいぞ? 次はなんだ!? ヒゲでも剃るか!?(※と言ってヒゲを触る) やってあげさせてもいいぞ。余の専属のバーバーとしてな。もちろん従属なんだ。タダ働きだがな。だが!! いい反逆じゃねぇか。臥薪嘗胆(がしんしょうたん)。過去もいらない。余の目には未来だけだ。貴様が持ってる物はなんだ!? いっぱいあったな、称号が!? その中でも! より輝く称号があるよな!? それを献上してもらうぞ。この!! 無礼は高くつくぞ」

矢野「怖い…! 怖い…! あぁ、怖い…! 怖いけど、靴だけは、靴だけは舐められない。それは最後の、人間の! 人間の最後のプライドだから…」

第3試合 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 31』Aブロック公式戦
〇KENTA(2勝1敗=4点)
vs
×高橋 裕二郎(2勝1敗=4点)
15分48秒 GAME OVER

▼バックステージコメント

KENTA「(※コメントスペースに来るなり、太っているTVカメラマンに向かって)太ってんなあ! 勝っちゃったよ。またお前がいるから勝っちゃったよ。ちょっとどうなってんの? また太っただろ、お前。太ったろ? (※返事を求めるように語気を強めて)太ったろ? 太ってんな。座らせて(※と言って座る)。見た、今日の裕二郎? 違うわ。裕二郎に勝てたのは良かったな。楽しみ、今シリーズは。今シリーズの裕二郎は楽しみ。ほんで次はいよいよTOMO(石井智宏)か? TOMOだ、次。久しぶりだな、TOMO。あれだろう、みんな忘れかけてるけど、SHOとYOHが別れて、一番被害受けてるのTOMOだからな。3人で一緒だったんだから。それが急にピンにされちゃって可愛そうだろ。それでもああやって1人で女子ウケっていうか、その部門を俺が引き受けるっていう姿勢が見えるじゃん。そういうところが男なんだよ。好きなんだよ。可愛いな。久しぶりだな。でもな、TOMO、俺がここに来たばかりのころ、さんざん俺のことをバカにしてくれたよ。見下してくれたよ。あれ忘れてないんだよ。あれ忘れてないの。わかるよ。いい試合が見たい、激しい試合が見たい、あいつとあいつが高め合っていい試合をする。そういうのもいいのはわかるよ。でも結局さ、(※指で自分の胸を指して)ここじゃん、見たいの。俺はあいつが俺に発した言葉を絶対許さねぇから。それは見ているお前らもそう。何年か前、俺に言ったこと。Twitterで『KENTA死ね』って検索してみろ。いまだにたくさん出てくるから。なんかっていうとそれ見て、魂を燃やしてんだよ。それが日々、俺がこうしてやっていく上でのエネルギーだよ。なあ、TOMO、ガンガンやってやるよ。覚えておけよ。結局、俺が何を言いたいかって言うと、何が言いたいかって言うと、(※太ったTVカメラマンに向かって)っていうかお前に何が言いたいかって言うと、最初の頃はいじられても謙虚な感じだったのに最近は俺がいてお前がいたら、『今日はどんな感じでいじってくれるのかな?』みたいな顔してるところがちょっと腹立つから、初心忘れるなってこと! 分かった? 肝に銘じろよ」

裕二郎「PIETER、今日試合したケンさんをなんて呼んでんだっけ?」
PIETER「ケンさん?」
裕二郎「違うでしょう、PIETER。ケンさんのことをケンちゃんって呼んでるじゃん」
PIETER「ケンちゃん?」
裕二郎「今日は俺とケンちゃん、どっちがカッコ良かった?」
PIETER「裕二郎さんのダンス、最高にセクシー!」
裕二郎「これマジ。結局、何が言いたいかって言うと、ケンさん、マジリスペクト」

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第4試合 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 31』Aブロック公式戦
〇飯伏 幸太(2勝1敗=4点)
vs
×石井 智宏(1勝2敗=2点)
17分42秒 カミゴェ→片エビ固め

飯伏と石井はノーコメント

第5試合 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 31』Aブロック公式戦
×鷹木 信悟(2勝1敗=4点)
vs
〇ザック・セイバーJr.(2勝0敗=4点)
27分17秒 変型腕ひしぎ十字固め

▼バックステージコメント

ザック「“DRAGON BOLLOCKS”がこのマットに来てからの3年間、俺はあいつにリベンジするチャンスをずっと待ってた。当時の俺にとってはビッグチャンスだった2009年の『16 CARAT GOLD』トーナメントの準決勝戦であいつに破れた。それ以来ずっとシンゴ・タカギ、“DRAGON TITS”ともう一度向かい合うチャンスを待ち侘びていた。現IWGPチャンピオンのあいつに勝つのはさらに特別な気分だ。“SWEET LIKE A NUT, SWEET LIKE TROPICANA”(イギリスのラッパー、ディジー・ラスカルの曲の歌詞の一部)。出場できるだけで満足してるレスラーもいるみたいだが、俺はただ楽しむためだけに『G1』に出てるんじゃない。俺は世界最高のレスラー、世界一のテクニカルレスラーだ。優勝して俺が世界一だってことを証明しないといけないんだ。これで公式戦のふたつが終わった。俺がナイトーを病院送りにしてやった。あいつ、こんな感じだったぞ。(※内藤の真似をして)『おぉ、脚が、イタイ! イタイ! 骨折したかも!』片脚だけで済んでナイトーは運が良かったと思うべきだ。ナイトーが可哀想だと!? でも、あいつは2ヶ月前に俺の足を破壊しようとして、俺からベルトを奪った。そのとき、誰1人として俺に同情しなかったくせに! なのに、あいつが病院にいるって聞けば、『ナイトー、サミシイ!』だと!? あいつなんて一生病院に居続けていればいいんだ! 今日、俺はあいつのチームメイトと闘ったけど、あいつの脚も壊れていたらうれしい。だから言ってるだろ、俺はただ出場できたら満足なんて言わない。これは“Tiddlywinks(おはじき)コンテスト”でも“折り紙コンテスト”でもない。『G1 CLIMAX』はプロレス界で最も大事なトーナメントだ。IWGPのベルトが新しくなったからといって、価値は変わらない。あのベルトは世界トップの証だ。俺は自分たちでこのタッグのベルトの価値を高めることができて、名誉なことだと感じている。でも、俺が単なるタッグ屋だと思ったら、お前らは大バカだ! たしかにここしばらくはタッグに集中してきたが、俺の実力を忘れるんじゃないぞ。俺は世界のありとあらゆるベルトを巻いてトーナメントを制覇してきたんだ。IWGPのシングルのベルトだけは1度も戴冠できていないが、それも近い将来に覆される。チョーゲンキヨ! 開幕戦の相手と今日の対戦相手、いまに2人は同じ病院の同室で隣のベッドに横たわってるかもな! 2人とも引退した方がいいんじゃないか。でも俺は『G1』を優勝し、IWGP世界ヘビー級のベルトを巻くまでは絶対に諦めない。いまの俺はノリに乗ってる。 ZACKY BIG TEKKERS! THE HUMAN UDON NOODLE! THE WINDY MAN! THE LONG MOVER! ZACKY BIG BLOODY TEKKERS! いまの俺は無敵だ! これで“ジャパニーズドラゴン”は始末したわけだが、“アメリカンドラゴン”はどこだ!? どこに隠れてるんだ!?」

鷹木「(※右腕を冷やしながら現れ)悔しいね。素直に悔しいよ。内藤の分も俺がやってやるとか言っといて、負けたらカッコつかねぇな。ザック対策はさんざん考えてきたが流石だな。お前のほうが上手だったようだ。もう内藤のためとか関係ねぇな。自分自身のために勝ち残らなきゃ意味がねぇよ、この『G1』。勝ち残れば内藤も嫉妬するだろう。だからこれからは内藤のためでもユニットのためでもない。自分のためにこの『G1』、生き残ってみせる」

〈写真提供:新日本プロレス〉

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