宮古島前市長の初公判は10月1日 陸自用地巡る収賄事件

 沖縄県宮古島市上野野原の陸上自衛隊宮古島駐屯地の用地取得を巡る贈収賄事件を巡り、那覇地裁は24日、国への土地売却の便宜を図った見返りに現金600万円を受け取ったとして収賄罪で起訴された前宮古島市長の下地敏彦被告(75)の初公判の期日を10月1日午後2時半に指定したことを明らかにした。

 起訴状によると、前市長が陸自配備計画の受け入れ表明をしたことによって、宮古島市のゴルフ場「千代田カントリークラブ(CC)」の土地を陸自駐屯地用地として国に売却できたことに対する謝礼と知りながら、2018年5月24日、東京都内で、千代田CCの元社長(65)から現金600万円を受け取ったとしている。

 那覇地裁は22日、贈賄罪に問われた元社長に対し、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。【関連記事】
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