東武鉄道 車両基地への70000型 回送列車に空き缶類を載せて運ぶ実証実験、10/1から2週間実施

東武鉄道は、キリンビバレッジが東武線各駅に設置した自動販売機横のリサイクルボックスで収集したペットボトル・空き缶(アルミ、スチール)・空きビンを、車両基地へ戻る回送列車に載せて輸送する実証実験を10月1日~10月14日に実施する。

回送列車は70000型車両で、東武スカイツリーライン 北千住~北春日部の各駅で空き飲料容器を回収する。また、南栗橋車両管区春日部支所で空き飲料容器分別、リサイクル処理会社への引き渡しを行う。

今回の回送列車に空き缶類を載せて運ぶ流れは次のとおり。

10:15 北千住駅 北春日部行き回送列車がホームへ入線

10:20~11:25 北千住~北春日部間 各駅 東武ビルマネジメント清掃員が空き飲料容器を回収、回送列車に積み込む

12:00ごろ 南栗橋車両管区春日部支所着 東武ビルマネジメント清掃員が空き飲料容器を荷降ろし

12:30ごろ シンフォニア東武社員が回収された空き飲料容器を分別

13:00ごろ 分別された空き飲料容器を髙田産業へ引き渡し

今回の実証実験は、飲料自動販売機ベンダー業務(商品補充、販売機・売上金管理、空き飲料容器回収)のうち、とくに安全性が求められる駅構内の空き飲料容器回収に着目し、飲料メーカーのベンダー業務効率化と、通勤・通学輸送を終えて車両基地へ戻る回送列車の有効活用を両立させる新たな取り組みとして、その事業性や効果を検証するもの。

同実験では、各駅の構内清掃業務を行っている東武ビルマネジメントの清掃員が、自動販売機横のリサイクルボックスに収集された空き飲料容器を回収し、回送列車へ積み込む。

また、回送列車が車両基地に到着後、東武鉄道の障がい者雇用を推進する特例子会社シンフォニア東武の社員が空き飲料容器の資源ごとの分別作業を行い、障がい者雇用の職域拡大の可能性も検証する。

東武鉄道が回送列車による輸送、東武ビルマネジメントが各駅での空き飲料容器回収・回送列車への積み込み・荷降ろし、シンフォニア東武が車両基地での空き飲料容器の分別、高田産業が分別された空き飲料容器をリサイクル処理会社への引き渡し、キリンビバレッジ(協力)が空容器回収方法やリサイクル・分別等に関する知見の共有と、役割を分担する。

画像:東武鉄道
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/

© 株式会社エキスプレス